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病態
症状
・初期は無症状で、進行すると接触痛や鈍痛を自覚し、舌の運動障害もみられる。
・表面凹凸不整で周囲が堤防状に隆起した易出血性の潰瘍(癌性潰瘍)
・潰瘍周囲は硬結みられる。
・リンパ節転移により、顎下リンパ節や頸部リンバ節が腫脹することがある。
好発年齢・好発部位
・舌癌は口腔癌の中で最も頻度が高い。
・中高年に多く、男性に多い。
・舌縁後方1/2に多い。
検査所見
病理組織所見
・組織学的には扁平上皮癌、強い細胞異型がみられ、旺盛に増殖している。
・基底膜の破綻、腫瘍細胞の上皮下浸澗(浸潤癌)
・高分化型では癌真珠形成、大型の胞巣がみられることが多い。
・低分化型では異型性の強い上皮細胞が不規則に増殖。
・低分化のタイプほど悪性度が高い傾向にある。
画像所見
・MRIで高信号領域、造影CTで造影像
・リンパ節転移を調べる際は、造影CTやMRI、超音波検査などが行われる。
・PET-CTで18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)の集積像
・腫瘍シンチグラフィ(67Ga-citrate) で腫瘍に集積像
・骨シンチグラフィ(99mTc-MDP) で骨浸潤部に集積像
臨床検査所見
・進行すると腫瘍マーカー検査でsec抗原陽性
治療
・外科的療法(腫瘍切除術)が基本。
・必要に応じて、放射線療法や化学療法を併用する。
ラベル名
・放射線療法で手術前に病巣の縮小をねらうこともある。
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