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病態
自己免疫機序による水疱性疾患。原因はデスモグレイン1、3に対するlgG自己抗体の産生と考えられている。
症状
・皮膚、粘膜に破れやすい水疱。
・初発は口腔内が多い。
・口腔粘膜の水疱は自潰して有痛性びらんとなる。
Nikolsky現象
粘膜上皮が擦過で容易に剥離する現象。
好発年齢・好発部位
・40〜50代。
・口腔内では頬粘膜や軟口蓋が多い。
検査所見
病理組織所見
・棘融解:棘細胞の細胞間接着の破壌。
・上皮内水疱:基底細胞層より上部に形成される水疱。棘融解が起こっているため。
・蛍光抗体法で棘細胞間のlgGの沈着
Tzanck細胞
剥離した水疱内に遊離した有棘細胞。
臨床検査所見
・抗デスモグレイン抗体の陽性
・γーグロブリン値の上昇
治療
・副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン)の全身投与。
・免疫抑制薬(シクロスポリン)の投与。
・重症例ではγーグロブリンの大量投与など。
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