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病態
涙腺や唾液腺の分泌障害を主徴とする自己免疫疾患。原因は涙腺や唾液腺導管上皮に対する自己抗体。
症状
・口腔乾燥症(ドライマウス)や乾燥性角結膜炎(ドライアイ)。
・唾液腺腫脹(耳下腺は両側性に腫脹しやすい)
・角膜びらんや口腔粘膜の萎縮、多発性う蝕、摂食・唖下障害
好発年齢・好発部位
・40-50代の女性
・男女比は1:15〜20
検査所見
病理組織所見
・小唾液腺(口唇腺)生検で導管周囲のリンパ球浸澗、腺房や導管の萎縮・破壊など。
・4mm2 の検索で、導管周囲に50 個以上のリンパ球浸潤(focus)を1 つ以上認めることが診断基準の1つ。
画像所見
・唾液腺シンチグラフィ:唾液腺の99mTcO4-の取り込みと排泄の低下
・唾液腺造影:導管拡張と大小不同の点状不透過像(アップル・ツリー)
臨床検査所見
・抗核抗体、リウマトイド因子(RF)の陽性。
・唾液分泌低下:ガムテストまたはSaxonテストで唾液分泌量の低下。
・Schirmer試験で涙液分泌低下。
・蛍光染色またはローズベンガル試験陽性。
・CRP陽性、赤沈亢進。
治療
・人工涙液、人工唾液の乾燥症状に対する対症療法が主体。
・唾液分泌促進薬(セビメリン、ピロカルピンなど)
・唾液腺腫脹や合併した膠原病の治療(副腎皮質ステロイド投与)
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