
フラップ手術は、歯肉を剥離し、明視野の下セメント質、歯槽骨の不良肉芽や沈着物を除去し、ルートプレーニングを行い、歯肉や歯槽骨の形態を整えて、剥離した歯肉弁を復位する。
適 応
・深い真性ポケット(骨縁下ポケット)
・根分岐部病変(Lindhe)1~ 3度
・4mm以上の歯周ポケット
・垂直性骨吸収
・高度な水平性骨吸収
・根分岐部病変
・歯槽骨の形態異常
術 式
術前処置として病因の除去を十分行う(口腔清掃、外傷性因子の除去など)
① 局所麻酔
② 切 開
・一次切開(歯槽骨頂に向かった内斜切開)
・二次切開(歯肉溝切開)
③ 骨膜剥離子を使用して歯肉の剥離(全部層弁または部分層弁)
④ 不良肉芽の除去(キュレット型スケーラーなど)
⑤ スケーリング・ルートプレーニング(キュレット型)
⑥ 歯肉弁の縫合(必要に応じて歯周パック)
予後
歯肉は退縮(腫脹がなくなる)により知覚過敏や食渣滞留の発現の可能性がある。
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