高齢者と有病者の歯周治療(計6問)
102D31
あ72歳の男性。歯の動揺と歯肉からの出血とを主訴として来院した。歯科受診は初めてであるという。3年前に脳出血を発症し、現在も降圧薬を服用しているという。全顎的にプロービング時の出血を伴う深さ6~8mmの歯周ポケットがある。初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線写真(別冊No.28B)とを別に示す。
あまず行うのはどれか。1つ選べ。
a 歯肉切除術
b スケーリング
c 内科主治医への対診
d ルートプレーニング
e 保存不可能な歯の抜去
112A69
あ62歳の女性。上顎前歯部のブラッシング時の出血を主訴として来院した。1年前から自覚していたがそのままにしていたという。1か月前の健康診断で、空腹時 血糖は180 mg/dL、HbA1cは7.9%であたが、特に治療はしていない。初診時 の口腔内写真(別冊No. 15A)とエックス線画像(別冊No. 15B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


あ口腔清掃指導後の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 暫間固定
b 内科への紹介
c 抗菌薬の経口投与
d 歯周ポケット掻爬術
e スケーリングルートプレーニング
113C41
あ歯周外科治療を延期すべき術前検査値はどれか。2つ選べ。
a BOP ーーーーーー 20%
b CRP ーーーーーー 0.5mg/dL
c HbA1c ーーーーーー 8.5%
d PT-INR ーーーーーー 1.1
e O’LearyのPCR ーーー 55%
116D57
あ85歳の男性。上顎右側臼歯口蓋側のブラッシング時の出血を主訴として歯科訪問診療の依頼があった。5年前から家族同行でかかりつけ歯科医へ通院していたが、6か月前に脳梗塞を発症し、意識障害があり、寝たきり状態であるという。ロ腔清掃は全介助である。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)とエックス線画像(別冊No.20B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。


あ適切な対応はどれか。3つ選べ。
a PTC
b 洗口剤使用の指導
c 手用スケーラーの使用
d 介助者への口腔清掃指導
e 局所薬物配送システム〈LDDS〉
116D60
あ79歳の男性。上顎前歯部口蓋側歯肉の疼痛を主訴として来院した。10年以上にわたり就寝時に義歯を使用していたが、1年前から家族の助言で夜間は外すようしたところ、1か月前から上顎前歯の動揺と起床時の痛みを感じるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.22B)及びエックス線画像(別冊No.22C)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。
あ主訴の改善のためにまず行うのはどれか。1つ選べ。
a 下顎前歯部の削合
b 就寝時の義歯装着
c 上顎左側側切歯の歯冠補綴
d 所有している義歯を用いた咬合挙上
e スケーリング・ルートプレーニング
118B26
あ要介護高齢者への歯周治療を行う際に優先するのはどれか。3つ選べ。
a 内服薬の確認
b 根面齲蝕の予防
c セルフケアの励行
d 歯周外科治療の実施
e 清掃性の高い口腔内環境の構築


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