
白板症・口腔扁平苔癬の出題数が圧倒的に多いです。
臨実問題ではリンパ球の浸潤の有無を手がかりにしてみてください。
ご参考までにテキスト(口腔粘膜疾患)と照らし合わせてみてください。
総論
98B14
高齢者に多いのはどれか。
(1)扁平苔癬
(2)白板症
(3)地図状舌
(4)粘液嚢胞
(5)カンジダ症
a (1)、(2)、(3) b (1)、(2)、(5) c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4) e (3)、(4)、(5)
105A63
副腎皮質ステロイド軟膏が奏効するのはどれか。2つ選べ。
a 白板症
b 疱疹性口内炎
c 口腔扁平苔癬
d 口腔カンジダ症
e 慢性再発性アフタ
白板症
96D51
79歳の女性。下顎歯肉の白斑を主訴として来院した。半年前から気付いていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 褥瘡性潰瘍
b 白板症
c 扁平苔癬
d 乳頭腫
e 扁平上皮癌
98D32
62歳の男性。左側頬粘膜の異常を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、無痛であったという。顎下リンパ節は触れない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 白板症
b 扁平上皮癌
c 口腔カンジダ症
d 扁平苔癬
e 乳頭腫
99D19
白板症で正しいのはどれか。
(1)擦過によって病変の一部が除去される。
(2)紅板症よりも癌化の頻度が高い。
(3)舌縁のものは癌化の頻度が高い。
(4)上皮層の角化亢進がみられる。
(5)リンパ球の帯状浸潤がみられる。
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
99D45
64歳の女性。左側舌縁部の異常を主訴として来院した。3週前に気付いたが、痛みがないので放置していたという。病変部は弾性軟である。初診時の舌縁部の写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 白板症
b 乳頭腫
c 扁平苔癬
d 口腔カンジダ症
e 扁平上皮癌
102C22
62歳の女性。右側舌縁部の異常を主訴として来院した。約3週前に同部の白斑に気付いたが、無痛性で擦過しても除去できないという。所属リンパ節を触知しない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
推定される病理組織学的所見はどれか。2つ選べ。
a 角化の亢進
b 棘細胞層の肥厚
c 基底細胞層の液状変性
d 上皮下のメラニン沈着
e 上皮下のリンパ球の帯状浸潤
109B45
72歳の男性。歯科医院で右側舌縁部の白斑を指摘され、紹介により来院した。2年前に気付いたが疼痛はなく、性状も大きさも変化はないという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
考えられる対応はどれか。2つ選べ。
a 定期的診察
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 放射線照射
d 抗癌剤投与
e 外科的切除
110A128
舌白板症切除手術に際して生体染色検査を行った。検査前後の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。病変部の細胞は ① が減少しているため不染色領域として描出される。
①に入るのはどれか。1つ選べ。
a コラーゲン
b セルロース
c β—グルカン
d グリコーゲン
e プロテオグリカン
口腔扁平苔癬
96A59
口腔粘膜上皮下にリンパ球が帯状に浸潤するのはどれか。
a 帯状疱疹
b 白板症
c 扁平苔癬
d 尋常性天疱瘡
e カンジダ症
96D46
60歳の女性。口腔の接触痛を主訴として来院した。3年前から両側頬粘膜に軽度の接触痛と粗造感とがあった。1週前から接触痛がひどく、塩味の濃い食物にしみるようになったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
適切な治療はどれか。2つ選べ。
a 抗菌薬投与
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 抗炎症鎮痛薬投与
d 抗ウイルス薬投与
e 外科的切除
100D53
55歳の女性。右側頬粘膜部の接触痛を主訴として来院した。2か月前から自覚していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 白板症
b 紅板症
c 扁平苔癬
d 扁平上皮癌
e 上皮内癌
101D19
59歳の女性。左側頬粘膜部の違和感を主訴として来院した。半年前から自覚していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
最も効果のある薬物はどれか。
a セファクロル
b アムホテリシンB
c 複合ビタミンB
d ジクロフェナクナトリウム
e プレドニゾロン
105D5
65歳の女性。頰部の疼痛を主訴として来院した。2か月前から熱い飲み物などで痛みが生じるという。30年前に交通外傷で輸血の既往がある。初診時の口腔内写真(別冊No.00)とH-E染色病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。

この疾患で考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 口底に好発する。
b 前癌病変である。
c 上皮性異形成を伴う。
d C型肝炎に関連する。
e 消炎鎮痛薬が著効する。
Fordyce班
104A116
頬粘膜の写真(別冊No.00)を別に示す。
疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 脂肪腫
b 扁平苔癬
c Fordyce斑
d リンパ管腫
e カンジダ症
108C91
55歳の男性。頰粘膜の異常を主訴として来院した。口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 白板症
b 類天疱瘡
c Fordyce斑
d 口腔扁平苔癬
e 口腔カンジダ症
褥瘡性潰瘍
107A116
舌の褥瘡性潰瘍への対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 刺激除去
b 鎮痛薬投与
c 抗菌薬投与
d 外科的切除
e レーザー焼灼
110D41
84歳の女性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。2か月前に同部を嚙んだ記憶があり、それ以降痛みが続いているという。難治性の潰瘍と診断した。初診時の義歯非装着時と装着時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
アフタ性口内炎と鑑別できる本病変の特徴的な所見はどれか。1つ選べ。
a 強い接触痛
b 潰瘍周囲の紅暈
c 類円形の潰瘍底
d 著明な硬結の触知
e 潰瘍周囲の瘢痕形成
アフタ性潰瘍
101C45
39歳の男性。口底部の接触痛を主訴として来院した。3日前から自覚していたという。顔貌に異常所見は認められない。病変周囲の硬結はない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療はどれか。
a 抗菌薬の投与
b 抗真菌薬の投与
c 抗ウイルス薬の投与
d 免疫抑制薬の投与
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
黒毛舌
98D25
舌乳頭の黒色変化で確認すべき事項はどれか。
a 抗菌薬の内服
b 消炎鎮痛薬の内服
c 貧血の既往
d 胃潰瘍の既往
e 輸血の既往
103C61
1週前に発症した病変の写真(別冊No.00)を別に示す。
発症に関連すると考えられる既往症はどれか。1つ選べ。
a 高血圧
b 脳梗塞
c 上顎洞炎
d 慢性腎不全
e ウイルス性肝炎
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