AIDS:後天性免疫不全症候群(2019年12月5日更新)【口腔外科学】



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病態

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって起こる免疫不全症。別名、後天性免疫不全症候群とも呼ばれる。原因は感染者との性行為や輸血、血液製剤、注射針を介した血液感染が中心である。CD4陽性T細胞の破壊で引き起こされた免疫力の低下が起こる。

症状

・HIV感染初期は風邪に似た症状がみられ、その後潜伏期に入る。

・5〜10 年後に CD4陽性T細胞が減少し、AIDSを発症する。

・日和見感染症(カンジダ症や単純疱疹など)、カポジ肉腫などを発症。

・口腔症状としては毛様白板症や口腔カンジダ症、口唇ヘルペス、壊死性潰瘍性歯肉炎などがみられる。

検査所見

臨床検査所見

・抗HIV抗体陽性(感染6〜8週間後)。

・CD4陽性T細胞の減少やCD4/CD8比の低下。

治療

・逆転写酵素阻害薬(ジドブジン)、プロテアーゼ阻害薬(リトナビル、インジナビル)の投与。

・日和見感染症への治療(抗菌薬、抗真菌薬などの投与)

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