高齢者歯科学:歯科的対応(計5問)【歯科医師国家試験】(2020年3月26日更新)



歯科的対応

100C30
75歳の男性。訪問診療の際、下顎右側粘膜の違和感を訴えた。6年前に脳梗塞を起こして以来、要介護の状態で、義歯は数年間装着したままだという。義歯をはずした口腔内写真(別冊No.29A)と義歯の写真(別冊No.29B)とを別に示す。

まず行うのはどれか。2つ選べ。
a 口腔粘膜の清拭
b 粘膜調整
c 義歯のリベース
d 抗菌薬の投与
e 介護者への指導

解答:表示

 

106D48
71歳の女性。家族から口腔の管理を依頼された。3か月前に脳卒中で片麻痺となり、 1か月前から特別養護老人ホームに入居しているという。完全介助であるが、会話はできる。初診時の患者の写真(別冊No.00A)と義歯の写真(別冊No.00B)とを別に示す。

まず行うべき対応はどれか。2つ選べ。
a 義歯の新製
b 直接嚥下訓練
c 口腔清掃の実施
d 構音補助床の装着
e 義歯取扱いの指導

解答:表示

 

111A85
85歳の女性。上下顎全部床義歯を通所介護施設で紛失したと訴えて独歩で来院した。診療録によると約1年間で義歯を2度紛失していたが、患者は記憶していなかった。かかりつけ医を最近は受診していないという。問診票に記入した年齢は被保険者証の記載より20歳若かった。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 訪問歯科診療に移行する。
b 家族に受診時の同行を求める。
c かかりつけ医への受診を勧める。
d 新義歯製作を断念するように説得する。
e 新義歯は装着したままにするように指示する。

解答:表示

 

113A84
82歳の女性。摂食時の疼痛を主訴として訪問歯科診療の依頼があった。脳梗塞の既往があり、ワルファリンカリウムを服用している。口腔清掃に介助が必要である。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と使用中の義歯の写真(別冊No.34B)を別に示す。

家族への義歯の消掃指導とともに投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。
a デキサメタゾン
b アムホテリシンB
c アセトアミノフェン
d ミコナゾール硝酸塩
e セファゾリンナトリウム

解答:表示

 

113B70
88歳の女性。義歯についての相談を目的として家族に伴われて来院した。3日前、食事中に苦悶し、救急搬送された病院で内視鏡下に義歯を摘出する処置を受けたという。5年前に重度認知症と診断され、IADLは全介助である。義歯を装着した口腔内写真(別冊No.22A)、病院から提供された摘出前の胸部エックス線画像(別冊No.22B)及び摘出した義歯の写真(別冊No.22C)を別に示す。

まず行うべき対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 義歯の修理
b 義歯の調整
c 新義歯の製作
d 義歯の清掃指導
e 義歯の使用中止の指示

解答:表示

 



コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください