全部床義歯学:術後管理 〜 短期症例 〜(計16問)【歯科医師国家試験】(2020年7月31日更新)



短期症例

95C26
71歳の女性。下顎義歯床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。義歯使用時の痛みが強いので、食事では使用していなかったという。治療用義歯を装着したところ、咀嚼中の痛みは消失した。初診時の口腔内写真(別冊No.2A)と2種類の義歯の写真(別冊No.2B、C)とを別に示す。

疼痛の原因として考えられるのはどれか。
a 第二大臼歯の排列
b 臼歯の頬舌幅径
c 義歯床縁の位置
d 前歯の排列位置
e 舌房の広さ

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95C31
77歳の女性。上顎全部床義歯を装着したところ、2週後の来院時に咀嚼時の疼痛を訴えた。その時の口腔内写真(別冊No.6A)と義歯適合試験の写真(別冊No.6B)とを別に示す。

疼痛の原因はどれか。2つ選べ。
a 個人トレーの形態不良
b 印象採得時の加圧不足
c 咬合採得の不正
d 口蓋正中部のリリーフ不足
e 不均衡な咬合接触

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96C31
70歳の女性。咀嚼時の疼痛を主訴として来院した。1週前に上下顎全部床義歯を装着した。手圧による義歯適合試験の写真(別冊No.6A)、中心咬合位における咬合接触状態の写真(別冊No.6B)および咬合時の義歯適合試験の写真(別冊No.6C)を別に示す。

適切な対応はどれか。
a 粘膜調整
b 床裏装
c 咬合調整
d 咀嚼指導
e 義歯再製作

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97C10
全部床義歯で舌を誤咬する原因はどれか。
(1)咬合平面の位置が低い。
(2)水平的被蓋量が大きい。
(3)咬合高径が大きい。
(4)頬側床縁が短い。
(5)人工歯列弓が狭い。
a (1)、(2)  b (1)、(5)  c (2)、(3)  d (3)、(4)  e (4)、(5)

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99C37
56歳の女性。咀嚼時の疼痛を主訴として来院した。上顎義歯を1か月前に装着したが、直後から床下粘膜に疼痛があり改善しないという。初診時の口腔内写真(別冊No.12A、B)、義歯の写真(別冊No.12C)および適合試験の写真(別冊No.12D)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 口蓋隆起のリリーフ不足
b フラビーガム
c ビーディングの不足
d 床面積の不足
e 義歯の変形

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97C48
73歳の女性。下顎全部床義歯装着の3日後に床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。来院時の口腔内写真(別冊No.23A)と適合試験の写真(別冊No.23B)とを別に示す。

まず行うべき処置はどれか。
(1)咬合調整
(2)床粘膜面の調整
(3)床辺縁の調整
(4)粘膜調整
(5)床研磨面の調整
a (1)、(2)、(3)  b (1)、(2)、(5)  c (1)、(4)、(5)
d (2)、(3)、(4)  e (3)、(4)、(5)

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98C45
72歳の男性。義歯装着3日後に下顎左側粘膜の疼痛を訴えて来院した。口腔内写真(別冊No.16A、B)、適合試験の写真(別冊No.16C)および義歯の写真(別冊No.16D)を別に示す。

行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 咬合調整
b 床研磨面の調整
c 床辺縁の調整
d 床粘膜面の調整
e 粘膜調整

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100D14
68歳の男性。上顎義歯の脱落を主訴として来院した。6か月前の前歯抜去によって部分床義歯から全部床義歯に移行したという。床下粘膜に異常は認められず、咀嚼時疼痛もない。初診時の適合試験中の写真(別冊No.12A)と適合試験後の義歯の写真(別冊No.12B)とを別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。
a 前歯部床縁の延長
b リライニング
c 上顎結節部のリリーフ
d 義歯安定材の使用
e 床研磨面の削除

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100D24
68歳の男性。下顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は1か月前に装着し、疼痛は1週前からあるという。来院時の口腔内写真(別冊No.21A)、義歯の写真(別冊No.21B)及び適合試験後の写真(別冊No.21C)を別に示す。

考えられる原因はどれか。
a フラビーガム
b 辺縁の過長
c 床面積の不足
d 咬合接触の不均衡
e 人工歯の排列位置

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101D49
75歳の女性。下顎義歯の維持不良と咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛とを主訴として来院した。1年前から義歯を装着しているという。粘膜調整材を適用して1日後の義歯の写真(別冊No.49)を別に示す。

適切な処置はどれか。
a 床の露出部に粘膜調整材を追加する。
b 床の露出部を削除する。
c 床の露出部を削除後に粘膜調整材を追加する。
d 粘膜面全体に粘膜調整材を追加する。
e 粘膜調整材を全部除去後に再度同材料を適用する。

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103B29
63歳の男性。上下顎の全部床義歯の製作を希望して来院した。新義歯を製作し装着したが、調整中に左側頰粘膜後方部に疼痛と腫脹とが発生した。その時の口腔内写真(別冊No.27A、B)、咬合時の顔貌写真(別冊No.27C)、中心咬合位での咬合接触状態の写真(別冊No.27D)、適合試験の写真(別冊No.27E)及び上下顎義歯の嵌合状態の写真(別冊No.27F)を別に示す。腫脹部を矢印で示す。

原因はどれか。1つ選べ。
a 維持不良
b 低位咬合
c 早期接触
d 床研磨面の形態不良
e 人工歯の排列位置不良

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105D14
71歳の男性。義歯で食物を細かくしにくいことを主訴として来院した。1か月前に義歯を新製した。しっかり嚙みしめることはできるという。咬合力計で最大咬合力を検査したところ、右側で100N、左側で80Nであった。義歯の写真(別冊No.14A)とシリコーンゴムによる咬合接触検査の結果(別冊No.14B)とを別に示す。

疑われる原因はどれか。1つ選べ。
a 義歯の動揺
b 維持力の不足
c 床外形の不良
d 咬合接触点の不足
e 人口的頰舌的排列位置の不良

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106D10
66歳の男性。10日前に装着した義歯で硬い食物を噛むと右側臼歯部粘膜が痛いという。口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a リベース
b 咬合調整
c 義歯床後縁の切除
d フラビーガムの切除
e 右側義歯床縁の調整

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107B14
70歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。上顎義歯は2年前に装着し良好に使用してきたが、1か月前から咀嚼時に両側側頭部に痛みが出現するという。前歯部人工歯切縁の破折と両側側頭筋の圧痛を認める。床下粘膜に異常は認めない。咬合接触状態を印記した義歯の写真(別冊No.00A)と口腔内写真(別冊No. 00B)とを別に示す。

咀嚼に関する指導とともに行うべき適切な対応はどれか。1つ選べ。
a リベース
b 人工歯置換
c 咬合面再形成
d └3の形態修正
e 3┬3切縁の削合

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111A67
78歳の女性。下顎の義歯が痛くて噛めないことを主訴として来院した。下顎全部床義歯は3年前に装着したが、装着当初から下顎前歯部舌側の顎堤粘膜が痛いため、数回義歯床粘膜面の削合調整をしてもらったところ、義歯が不安定になったという。初診時の口腔内写真(別冊No.12A)とある材料を用いて行った処置後の写真(別冊No.12B)を別に示す。

この処置によって改善されるのはどれか。2つ選べ。
a 義歯床の強度
b 義歯の審美性
c 義歯の清掃性
d 顎堤粘膜の疼痛
e 義歯床粘膜面の適合性

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111B82
67歳の女性。笑ったときの歯並びの違和感を主訴として来院した。装着中の義歯は1年前に製作したという。義歯装着時の正貌写真(笑ったとき)と側貌写真( 別冊No.22A)及び咬合時の口腔内写真(別冊No.22B)を別に示す。

改善すべき項目はどれか。2つ選べ。
a 咬合高径の低下
b 下顎前歯の唇舌的位置
c 上下顎正中線の不一致
d リップサポートの不足
e スマイルラインとの不調和

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112D69
77 歳の女性。上下顎全部床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。最近になって食事の際に義歯が動くようになったという。左側方運動時に上顎義歯の動揺を認める。側方運動時(赤)とタッピング時(青)の咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No. 16)を別に示す。

咬合調整を行う部位はどれか。2つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

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