
今日は勉強するぞ!と決めた日。
1日中、家にこもっていることが多いですが、そもそも勉強に向いている場所ってあるんでしょうか?
カフェ?図書館?それとも自習室?
というわけで、今回は勉強する場所について追っていきたいと思います。
記憶力アップのためには場所を変える

記憶力をアップさせるためには、どうやら特定の場所にいるのではなく、数時間ごとに移動するのがおすすめのようです。
ミシガン大学が行った実験では、2つのグループに10分×2回の学習時間を数時間あけて与えます。
一つのグループは勉強部屋を変えずそのまま勉強。もう一方のグループは1回ごとに勉強する部屋を変えていきます。
すると、1回ごとに勉強する部屋を変えたグループの方がテストの正当率が40%以上も高かったという結果が出ました。
以上のような結果から、カフェや図書館、自分の家など場所を転々としながら勉強すると、環境変化の効果をうまく利用できるかもしれません。
「場所を変える」は仮説止まり?

勉強する部屋を変えた方が思い出しやすくなるのはなぜでしょうか?
実は、その理由はまだわからないようです。
正直言って、勉強場所の研究は行きつ戻りつの感じがあります。
考えられている考察としては、場所を変えることで勉強中に思いだす手がかりが数倍になのでは?ということ。
たとえば、俳優の名前を思い出そうとする時。
テレビ出演していた場面の顔は分かっている。しかし、名前が思い出せないということはよくあると思います。
その思い出そうとしている時、テレビ以外にも雑誌に載っていた顔や、生でみたことがあれば、その時の記憶まで探り出そうしているはずです。
このように、私たちは脳内にある複数のフックを使って、俳優の名前を思い出そうとしています。
そもそも「背景情報」、つまり「環境」を定義するのが難しい。気分や動き、BGMなども含まれるのなら解釈は無限大です。
背景情報の影響がわかりづらいので、実験で再現するのも難しいのだと思います。
人生は即興だらけ

イギリスの哲学者ジョン・ロックは、厳格な儀式にもとづいてダンスを練習し習得した男性について語ったことがあります。
「目立つ家財道具があったせいで、踊るときのターンやステップにその存在が混ざってしまった。素晴らしく上手に踊れるようになったが、部屋にトランクがあることが条件だった。ほかの場所へ行くと、そのトランクが所定の位置にない限り、踊ることができなかった。」
自分の力を発揮することになる状況を予測することは誰にもできない。だからこそ、準備するときは環境をいろいろ変えたほうがいいということを暗に意味しているのかもしれませんね。
自分の経験
個人的には、勉強する時はカフェを転々とすることがあります。でも、コーヒーを飲み過ぎてしまいお腹がちゃぷちゃぷ。なので、カフェの場合は、移動もほどほどが良さそうです。
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