【公開模試】成績の見方を3つのポイントでご紹介



8月も終わり9月になりました。

いよいよ歯科医師国家試験や卒業試験へ向けての後半戦
そんな後半戦のイベントとして目立ってくるのが公開模擬試験です。

なかには休日も返上して模試を受けなくてはならないとネガティブなイメージを持つ人も少なくないはず。

今回は、そんな人のために模擬試験。
特に成績表の見方をお伝えしたいと思います。

個人点ではなく全国の平均点と比較する

まず、模試の成績表が返却された際に、意識して欲しいのが全国の中で自分の順位はどれくらいかということです。

というのも、歯科医師国家試験は相対評価(必修を除く)だからです。

総合点は気が早い

総合点で400点をきっているかどうかを気にかける方がいます。

それはまだ気が早いかもです。

例えば、400点以上を得点します。
しかし、みんなも400点以上ならば、順位に開きはありません。もしかすると、ちょっとしたミスで順位が下がり、不合格ということもあります。

逆に、総合点が低くて落ち込むのも気が早いです。
全国の総合点が低ければ、単純に模試の問題が難しかったということもあります。

国家試験は相対評価

個人の点数ばかりでなく、全国と比較をすることがとても大事になってきます

それは、総合点に限らず、必修を除く領域ABCにもいえることです。

基準ラインが設けられている卒業試験とは異なることは意識したほうが良いかと思います。

正答率80%の問題は落とさない

『みんなが落とさない問題は自分も落とさない。』

これは、資格試験全般にいえる一番基本的な考え方です。

正答率80%を摘み取る

基本的に正答率80%ぐらいの問題が『みんなが落とさない問題』と考えていただければいいかと思います。

もちろん正答率70%の問題も含んでいいです。
しかし、射程範囲が広くなって問題点がボヤッとしてきますので、あまりおすすめはしません。

模試の成績表が配られると、必ず各問題の正答率が記載されています。

なので、正答率80%の問題を自分が何個落としているか数えてみてください

成績が370〜400点の方は、正答率80%の問題をだいたい20〜25問ほど落としています。

必修にも響く

みんなが落とさない問題を落としていると必修の領域にも響いてきます。

それは、必修領域が必然的に正答率の高い問題で構成されているからです。

なので、まずは優先的に正答率80%の問題からやり直しや改善を行ったほうが着実な力は付いてくるかと思います。

目安としては10個以下

具体的に数としてカウントできますので、目標設定としてもやりやすいです。

一般問題と臨床問題の内訳

歯科医師国家試験には、1点の一般問題と3点の臨床問題があります。

ということは、一般問題より臨床問題を取っていけば必然的に総合点は上がるということです。しかし、言い換えれば、総合点が高くても一般問題が取れていないということも考えられます。

比較的に臨床問題が混ざっている領域BCはいいです。
しかし、領域A問題では苦しい状況になることも考えておかなければなりません。

実は、臨床問題は情報が多いため解きやすいです。

しかし、一般問題は正確に、精密に知識を身に着けていますか?ということが問われています。

なので、

①臨床問題で点数を稼ぐ。

②喜んで分析しない。

③一般問題が解けていないことに気づかない。

④必修や領域Aで痛い目をみる。

ということになりかねません。

いつも基準点はスレスレ。
模試の回によって合否判定がバラバラ。

そんな方は、自身の問題点を明確にできていない可能性があります。

まとめ

成績表は点数や科目別の円グラフといったものがやっぱり目立ちます。

それはそれで仕方ないです。

しかし、方向性の違う一喜一憂はエネルギーがもったいない。
なので、一通り主要な部分を確認したら、もう一度以下のようなことを確認してみてください。

模試の成績表の見方

・個人の得点ではなく全国と比較する

・正答率80%の問題は落とさない(目安は10個以下)

・得点の内訳で一般問題と臨床問題を確認する

模試は本番に向けて数少ないPDCAを回せるチャンス。せっかくの時間とお金をかけるので、もう少し見方を加えて価値を見いだせていただければ幸いです。

検証と改善を重ねる。

後半戦だからこそ、身につけていくべき必須能力ではないでしょうか。



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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社S.A.V.N代表取締役/Dental Youth 講師/歯科医師/歯科医師国家試験講師としてだけではなく小中高生に対しての指導も行う。哲学的な思考をベースに物事を新しい切り口で捉え直す。