
口腔内細菌の範囲です。主に内容としてはプラークに関する話。プラークの形成過程において細菌叢がどのように変化していくか、不溶性グルカンはなんぞやといった内容は頻出だと思います。
口腔内細菌
101A72
バイオフィルムが宿主の防御機構に抵抗する根拠はどれか。
a 複数の菌種からなる。
b 菌の代謝が低下している。
c 粘着性多糖体で覆われている。
d 菌間でコミュニケーションをとっている。
e フィルム内にチャネルが形成されている。
107C59
成熟した口腔バイオフィルムにおいて深部で高くなるのはどれか。1つ選べ。
a pH
b 酸素分圧
c 細菌栄養素の割合
d 外来性薬物の濃度
e 細菌代謝産物の割合
109C89
成熟プラークで表層部に比べた深層部の特徴はどれか。2つ選べ。
a pHが高い。
b 緩衝能が高い。
c 代謝産物が多い。
d 嫌気性菌が少ない。
e 酸化還元電位が低い。
103A90
クオラムセンシングで感知されるのはどれか。 1つ選べ。
a 走化性因子
b 外来性DNA
c βラクタム薬
d 菌体内酸化物質
e オートインデューサー
108C63
デンタルプラーク中のグラム陽性桿菌はどれか。2つ選べ。
a Actinomyces viscosus
b Bacillus subtilis
c Porphyromonas gingivalis
d Propionibacterium acnes
e Staphylococcus aureus
99A22
歯肉縁下プラーク細菌の純培養のグラム染色像(別冊No.00)を別に示す。

考えられるのはどれか。
a Actinobacillus
b Bacteroides
c Eikenella
d Fusobacterium
e Prevotella
109C48
運動性を有するのはどれか。2つ選べ。
a Tannerella forsythia
b Actinomyces viscosus
c Campylobacter rectus
d Treponema denticola
e Fusobacterium nucleatum
105A41
歯肉縁上プラークの成熟に伴うプラーク内のStreptococcus(S)、Nocardia(N)及びFusobacterium(F)の割合の変化を模式図に示す。

組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
① ② ③
a S-N-F
b S-F-N
c N-S-F
d F-N-S
e F-S-N
102B127
歯肉縁上プラークの成熟に伴って増加するグラム陰性菌はどれか。1つ選べ。
a Neisseria
b Actinomyces
c Streptococcus
d Fusobacterium
e Staphylococcus
96A46
ミュータンスレンサ球菌のグルカン合成酵素が属するのはどれか。
a 酸化還元酵素
b 転移酵素
c 加水分解酵素
d 異性化酵素
e 除去付加酵素
107A43
各口腔細菌の性質を表に示す。①から⑤は、「グルカン合成」、「歯面への付着」、「キシリトールの利用」、「スクロースからの酸産生」および「小窩裂溝齲蝕中からの分離」のいずれかである。

「グルカン合成」はどれか。1つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
e ⑤
105A98
根面齲蝕の細菌叢で高い割合を示すのはどれか。2つ選べ。
a Streptococcus mitis
b Treponema denticola
c Streptococcus mutans
d Actinomyces viscosus
e Porphyromonas gingivalis
107A97
デンタルプラークを細菌用寒天培地に播種し、5%CO2存在下で好気培養した。得られたコロニーをグラム染色すると赤色の桿状菌を認めた。
考えられる菌はどれか。1つ選べ。
a Actinomyces israelii
b Aggregatibacter actinomycetemcomitans
c Fusobacterium nucleatum
d Porphyromonas gingivalis
e Streptococcus sanguinis
96A47
口腔常在菌が関与するのはどれか。
(1)嚥下性肺炎
(2)偽膜性大腸炎
(3)出血性大腸炎
(4)原発性異型肺炎
(5)感染性心内膜炎
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
104A96
歯性感染症の閉鎖膿瘍から分離される頻度が高いのはどれか。2つ選べ。
a Serratia
b Neisseria
c Prevotella
d Enterococcus
e Peptostreptococcus(Finegoldia、Micromonas)
97A53
舌表面に白色の斑点状病変があり、塗沫標本のグラム染色によって青く濃染する5μmほどの卵円形の細胞がみられた。
この病原体に有効なのはどれか。
a ペニシリンG
b アムホテリシンB
c エリスロマイシン
d ストレプトマイシン
e アシクロビル
98A35
歯肉縁下で優勢なのはどれか。
a Streptococcus mutans
b Lactobacillus casei
c Mycoplasma salivarium
d Actinomyces viscosus
e Prevotella intermedia
98A36
Porphyromonas gingivalisの病原因子はどれか。
(1)ロイコトキシン
(2)発熱毒素
(3)ヒアルロニダーゼ
(4)内毒素
(5)コラゲナーゼ
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
109A110
細菌と病原因子の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a Lactobacillus casei ——————————————— リポ多糖
b Actinomyces israelii —————————————— ロイコトキシン
c Staphylococcus aureus ————————————— エンテロトキシン
d Fusobacterium nucleatum ——————————— スーパー抗原
e Porphyromonas gingivalis —————————— ジンジパイン
110C102
白血球の細胞膜の構造を傷害する毒素を産生するのはどれか。1つ選べ。
a Tannerella forsythia
b Treponema denticola
c Fusobacterium nucleatum
d Porphyromonas gingivalis
e Aggregatibacter actinomycetemcomitans
103A43
細胞外マトリックスの分解に関与するのはどれか。1つ選べ。
a アミラーゼ
b コラゲナーゼ
c ホスホリパーゼ
d リボヌクレアーゼ
e アデニレートシクラーゼ
99A20
抗菌物質とその作用との組合せで正しいのはどれか。
a ムチン──────細菌細胞壁の加水分解
b リゾチーム────細菌の凝集
c ラクトフェリン───鉄との結合
d ディフェンシン───細菌酵素の不活化
e ヒスタチン────グルカン合成の阻害
107C124 唾液にStreptococcus mutansを加えると凝集塊を生じた。
この凝集に関与するのはどれか。1つ選べ。
a 補体
b ムチン
c ディフェンシン
d ラクトフェリン
e ペルオキシダーゼ
99A21 ペリクルで正しいのはどれか。
a エナメル質表面に形成される。
b Streptococcus sanguisの付着を阻止する。
c 口腔常在菌と食物残渣とを含む。
d 歯肉溝滲出液由来のタンパクが主体である。
e エナメル質の脱灰を促進する。
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