放射線性骨髄炎(2019年11月23日更新)【口腔外科学】



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病態

放射線照射後に骨に起こる晩発性障害。原因は悪性腫瘍の放射線療法や高線量の放射線被曝と考えられる。

症状

・患部の発赤・腫脹や鈍痛

・皮膚や粘膜の欠損部からの壊死骨の露出、

・瘻孔の形成

・下顎骨の場合は、オトガイ神経の知覚鈍麻

既往がなくビスホスホネート製剤の長期投与があればBRONJを疑う。

・きわめて難治性

好発年齢・好発部位

・悪性腫瘍の治療線量において、60〜70Gyを照射された患者の5〜20%の頻度。

・上顎骨より下顎骨に多い

検査所見

画像所見

・パノラマエックス線やCTでは不規則な骨吸収像。

・周囲に骨硬化像がみられることもある。

治療

・壊死した骨の除去や局所洗浄。

・抗薗薬の投与。

・高圧酸素療法は限定的で有用性が疑問視されている。

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