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病態
下顎骨骨髄の化膿性炎。原因のほとんどが細菌感染など
症状
・全身症状:急性期で高熱、悪寒など
・局所症状:原因歯の強い自発痛や発赤・腫脹など
4つのステージ
第1期:原因歯の自発痛、顎下リンパ節腫脹、圧痛など
第2期:原因歯の自発痛、開口障害、弓倉症状、Vincent症状、顎下リンパ腫脹など
第3期: 腐骨形成、排膿など
第4期: 排膿、瘻孔形成、腐骨分離など
第2期の症状が最も強い
※第3期、第4期は病理学的には慢性炎症の症状。しかし、急性骨髄炎が慢性のステージに入った状態である。
検査所見
画像所見
・パノラマエックス線およびCTでは骨吸収や破壊像。
・腐骨分離。
・MRI:T1強調像で低信号、T2強調像で高信号
・慢性骨髄炎ではよく玉ねぎの皮状の骨膜反応像。
臨床検査所見
一般的な炎症所見。
・白血球増加
・核の左方移動
・CRP陽性
・赤沈亢進
治療
・急性、慢性いずれも抗菌薬や抗炎症薬の投与。
急性下顎骨骨髄炎
第1期:安静および輸液・栄養補給や冷篭法
第2期:骨開窓、骨髄穿孔による排膿、冷審法
第3期:保存不可能な場合は原因歯の抜去 、皮質骨除去術、皿状形成術、腐骨除去術
第4期:第3期と同様。病変の程度によっては下顎骨辺縁切除や区域切除術
・慢性下顎骨骨髄炎:急性下顎骨髄炎の第3、4期と同様。
・高圧酸素療法は有用性が疑問視されている部分もある。
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