口腔外科学:下顎骨骨折の処置(計21問)【歯科医師国家試験】(2025年12月16日更新)



下顎骨骨折の処置(計21問)

96D4
19歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。転倒しオトガイ部を強打したという。エックス線写真で下顎正中部に骨折線を認める。
まず行うべき対応はどれか。
a 経過観察
b 咬合調整
c スプリント療法
d オトガイ帽法
e ゴム牽引による整復

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96D54
33歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。2日前、左側下顎部を殴打され、噛み合わなくなったという。全顎的な歯の動揺が認められる。初診時の口腔内写真(別冊No.27A )とエックス線写真(別冊No.27B、C )とを別に示す。

整復後の固定法で適切なのはどれか。
a 連続歯牙結紮による顎間固定
b 床副子による顎間固定
c 骨ネジによる顎内固定
d プレートによる顎内固定
e 骨釘による顎外固定

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97D30
46歳の男性。開口障害を主訴として来院した。3週前に顔面部を殴打されたという。初診時の開口域は20mmであった。初診時の顔貌写真(別冊No.5A )とエックス線写真(別冊No.5B )とを別に示す。

適切な対応はどれか。
a 経過観察
b 開口訓練
c 筋弛緩薬の投与
d スプリントの装着
e 観血的整復固定

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98D36
2歳の女児。下顎部の異常を主訴として来院した。昨日、オトガイ部を強打したという。初診時の顔貌写真(別冊No.5A )とエックス線写真(別冊No.5B )とを別に示す。

適切な処置はどれか。
a 歯牙結紮による固定
b 金属プレートによる固定
c 線副子による顎間固定
d オトガイ帽による固定
e 囲繞結紮による固定

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101C49
67歳の男性。オトガイ部の知覚鈍麻を主訴として来院した。2日前に下顎右側を殴打されたという。初診時のエックス線写真(別冊No.47)を別に示す。

最も適切な治療はどれか。
a 顎間固定
b 囲繞結紮
c 金属線骨縫合
d チンキャップ装着
e 金属プレート固定

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102C44
67歳の女性。開口障害を主訴として来院した。6日前に転倒し、オトガイ部を強打した直後から右側顎関節部の疼痛と開口障害とが出現したという。来院時、疼痛はほぼ消失し、咬合時の下顎の偏位はない。初診時の口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)とを別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 開口訓練
b 顎間固定
c 金属プレートによる固定
d スプリントによる咬合挙上
e キルシュナー鋼線による固定

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102D1
1歳6か月の男児。摂食障害を主訴として来院した。2日前に階段から落ちオトガイ部を強打したという。全身状態に異常はない。初診時の口腔内写真(別冊No.1A)とエックス線写真(別冊No.1B)とを別に示す。

治療法の選択に当たり考慮するのはどれか。2つ選べ。
a 骨密度
b 弄舌癖
c 骨片の偏位
d 永久歯胚の位置
e 舌小帯の付着位置

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103C59
無歯顎の下顎骨体部骨折の治療法はどれか。すべて選べ。
a 囲繞結紮
b 線副子固定
c 床副子固定
d オトガイ帽装着
e 金属プレート固定

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104C128
下顎骨骨折の治療に金属プレートを用いる理由はどれか。2つ選べ。
a 血腫の予防
b 骨片の安静
c 咀嚼の早期回復
d 腫脹の早期消退
e 顎骨壊死の防止

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105D2
17歳の男子。開口時の疼痛を主訴として来院した。昨夜、下顎を殴打されたという。全身状態に異常はない。初診時の顔貌写真(別冊No.2A)、口腔内写真(別冊No.2B)及びエックス線写真(別冊No.2C、D)を別に示す。

治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 囲繞結紮
b 顎内固定
c 線副子の装着
d 耳前部の切開
e パンピングマニピュレーション

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106A91
両側関節突起骨折において保存療法と比較した外科療法の特徴はどれか。2つ選べ。
a 関節痛が改善する。
b 感染リスクが低い。
c 顎間固定期間が短い。
d 偏位骨片を整復できる。
e 開口訓練の必要がない。

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106B38
76歳の女性。下顎の腫脹を主訴として来院した。昨夜転倒して受傷したという。全身状態は良好である。既往歴として高血圧と糖尿病とがあり、血圧は130/87mmHg、HbA1Cは6.0%である。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 線副子を用いた顎間固定
b 床副子を用いた囲繞結紮
c 金属プレートによる固定
d ワイヤーによる懸垂固定
e 遊離骨移植による再建固定

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106B46
8歳の女児。開口時の右側への偏位を主訴として来院した。階段で転倒して顎を打ってから開口時に痛みがあるという。クリック音を認めない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 開口訓練
b 下顎頭切除術
c 観血的整復固定
d 顎関節腔内洗浄
e チンキャップ装着

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109C94
下顎骨骨折の手術中の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。

この骨接合プレート材料の利点はどれか。1つ選べ。
a 耐熱性が高い。
b 骨伝導性がある。
c 力学的強度が高い。
d 除去手術が不要である。
e 組織の色調と鑑別しやすい。

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110B32
73歳の女性。左側耳前部の疼痛を主訴として来院した。昨夜、階段から転落してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。

適切な治療はどれか。2つ選べ。
a 小骨片の除去
b 線副子を用いた顎間固定
c ヒポクラテス法による整復
d 金属プレートによる整復固定
e 現有義歯の装着とオトガイ帽による固定

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111A73
22歳の女性。開口障害を主訴として来院した。交通事故に遭遇して顔面を強打したという。観血的に治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.18A)と3D-CT(別冊No.18B)、下顎骨下縁を矢印で示した術中写真(別冊No.18C))及び術後の頭部後前方向エックス線写真(別冊No.18D)を別に示す。

術後に起こりやすい合併症はどれか。1つ選べ。
a 舌の感覚異常
b 下唇の下制障害
c 下唇の感覚異常
d 眼裂の閉鎖障害
e 上唇の挙上障害

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111B66
18歳の男子。咬合異常を主訴として来院した。2日前に自転車で転倒してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線画像(別冊No.7)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2 つ選べ。
a 囲続結紫
b ミニプレート固定
c 床副子を用いた顎内固定
d 線副子を用いた顎内固定
e 線副子を用いた顎間固定

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113B71
19歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3日前に階段から転落し、オトガイ部を強打したという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とCT(別冊No.23B)を別に示す。

使用するのはどれか。1つ選べ。
a 床副子
b 線副子
c Kirschner 鋼線
d 骨接合用骨ネジ
e 骨接合用プレート

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114C42
30歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。昨夜、転倒して下顎を強打したという。初診時のエックス線画像(別冊No.11A)と3D-CT(別冊No.11B)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 骨ネジを用いた顎内固定
b 床副子を用いた顎内固定
c 線副子を用いた顎間固定
d チンキャップを用いた開口制限
e ミニプレートを用いた顎内固定

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116B80
下顎骨骨折の観血的整復固定術後の口腔内写真(別冊No.32)を別に示す。

この処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 咬合の緊密化
b 異常癒着の防止
c 術後感染の予防
d 術後腫脹の軽減
e 顎関節脱臼の予防

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118C69(解答なし)
15歳の男子。開口困難を主訴として来院した。昨夜、自転車で転倒し顔面を強打したという。観血的整復固定術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.28A)と3D-CT(別冊No.28B)を別に示す。

次に示す5つのステップのうち、3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a 顎間固定
b 線副子の装着
c 粘膜骨膜弁の剥離
d スクリューによる固定
e 骨接合用プレートの試適

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