【一般問題】
96D15
下顎頭の腫瘍で多いのはどれか。
a 血管腫
b 骨軟骨腫
c 線維腫
d 脂肪腫
e 筋腫
96D17
下顎エナメル上皮腫で特徴的なのはどれか。
a 中年以降に好発する。
b 前歯部に好発する。
c 疼痛がある。
d 膨脹性に発育する。
e 浮遊歯がみられる。
97A59
口腔扁平上皮癌に多い転移経路はどれか。
a 血行性転移
b 播種
c 経管性転移
d 接触性転移
e リンパ行性転移
97D8
根治的頸部郭清術で切除すべき組織はどれか。
a 内頸静脈
b 内頸動脈
c 僧帽筋
d 舌咽神経
e 迷走神経
97D9
前癌病変はどれか。
(1)色素性乾皮症
(2)梅毒性舌炎
(3)白板症
(4)紅板症
(5)扁平苔癬
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
97D11
上顎癌の動脈内注入化学療法で、カテーテル先端の適切な位置はどれか。
a 上甲状腺動脈分岐部
b 後耳介動脈分岐部
c 舌動脈分岐部
d 顔面動脈分岐部
e 顎動脈分岐部
98D11
23歳の女性。左側下顎部の腫脹を主訴として来院した。エックス線所見では┌3から┌8相当骨体部全体に多房性の嚢胞様透過像を認める。生検材料では割面は半透明、ゼリー状を呈し、組織学的には粘液様間質に紡錘形の細長い細胞が散在している。
適切な治療法はどれか。
a 摘出術
b 開窓術
c 下顎骨部分切除術
d 下顎骨区域切除術
e 下顎骨半側切除術
98D27
ある疾患の特徴を①~③に示す。
① 顎骨内に発生する。
② エックス線写真で透過像の中に不規則な不透過物が散在する。
③ 生検組織像で幻影細胞(ghost cell)が認められる。
診断名はどれか。
a 歯原性角化嚢胞
b 石灰化歯原性嚢胞
c 脈瘤性骨嚢胞
d エナメル上皮腫
e 腺様歯原性腫瘍
99D11
口腔癌で正しいのはどれか。
a 男性よりも女性に多く発生する。
b 舌癌よりも歯肉癌が多い。
c 若年層に好発する。
d 口底が好発部位である。
e 扁平上皮癌が多い。
100A111
根治的頸部郭清術を施行する際、保存するのはどれか。
a 内頸動脈
b 外頸静脈
c 内頸静脈
d 胸鎖乳突筋
e 顎下腺
100B68
25歳の女性。下顎左側骨体部の腫大と顔面の非対称とを主訴として来院した。15年前から徐々に腫脹してきたが、放置していたという。初診時のエックス線写真で下顎左側骨体部に境界不明瞭なすりガラス様不透過像を認める。生検で病変は不規則な線維骨と線維性結合組織とからなる病理組織像を示す。
適切な治療法はどれか。
a 化学療法
b 放射線療法
c 掻爬摘出術
d 下顎半側切除術
e 減量術
100B70
25歳の男性。上顎左側第二小臼歯の未萌出を主訴として来院した。└5部頬側歯肉に骨様硬の腫脹が認められるが圧痛はない。エックス線写真で埋伏歯と小塊状のエックス線不透過像とを認める。その外側にはエックス線透過帯があり、病変の境界は明瞭である。
疑われるのはどれか。
a 良性セメント芽細胞腫
b 歯牙腫
c 骨腫
d 線維性骨異形成症
e 骨硬化症
101A37
口腔前癌病変はどれか。
a 光線口唇炎
b 粘膜下線維症
c Plummer-Vinson症候群
d 表皮水疱症
e 白板症
101A112
舌癌組織内照射の適応はどれか。
a T2 N0 M0
b T2 N1 M1
c T3 N2a M0
d T3 N2b M1
e T4b N0 M0
101B76
微小血管吻合術が必要なのはどれか。
a 遊離皮膚移植
b 遊離粘膜移植
c 遊離皮弁移植
d 有茎皮弁移植
e 有茎筋皮弁移植
102B46
舌癌T1N0M0に対する組織内照射法の局所治癒率はどれか。1つ選べ。
a 約30%
b 約45%
c 約60%
d 約75%
e 約90%
103C116
前癌病変はどれか。2つ選べ。
a 白板症
b 紅板症
c 粘膜下線維症
d 円板状エリテマトーデス
e Plummer-Vinson症候群
104A94
舌運動の観察が診断に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 舌癌
b 舌紅板症
c 三叉神経痛
d 舌下神経麻痺
e Melkersson-Rosenthal症候群
104A110
下顎大臼歯部の歯肉に長径3cmの潰瘍がみられ、パノラマエックス線写真で下顎管に達する骨吸収像が観察された。生検の結果は扁平上皮癌であった。
T分類はどれか。1つ選べ。
a TX
b T1
c T2
d T3
e T4
104C85
舌癌T1N0M0に対して組織内照射が選択される理由はどれか。2つ選べ。
a 局所制御率が高い。
b 味覚が低下しない。
c 運動機能を温存できる。
d 粘膜炎を防ぐことができる。
e 頸部転移を防ぐことができる。
104C116
舌扁平上皮癌で転移が多いのはどれか。2つ選べ。
a 浅頸リンパ節
b 後頭リンパ節
c 顎下リンパ節
d 耳介後リンパ節
e 上内頸静脈リンパ節
105A84
左側頰粘膜前方部に15×10mmの硬結を認め、扁平上皮癌と診断された。頰筋への浸潤はみられない。画像検査で所属リンパ節と他臓器への転移は認めない。
病期はどれか。1つ選べ。
a Stage0
b StageⅠ
c StageⅡ
d StageⅢ
e StageⅣ
106A105
癌化学療法を予定している患者に口腔管理を行う理由はどれか。2つ選べ。
a 嘔吐の抑制
b 感染源の除去
c 口内炎の抑制
d 嚥下反射の誘発
e 抗腫瘍薬感受性の向上
107C85
舌癌のTNM分類(UICC 2002)でT4とする診断根拠はどれか。1つ選べ。
a 肺への転移
b 舌下腺への進展
c 横舌筋への進展
d 垂直舌筋への進展
e 顎下リンパ節への転移
108A87
海綿状血管腫の特徴はどれか。2つ選べ。
a 波動
b 硬結
c 拍動
d 退色性
e 被圧縮性
109A116
右側舌縁部に最大径3cmの舌癌を認めた。また同側顎下リンパ節のみに最大径が2cmの転移を1つ認めたが、遠隔転移は認めなかった。
このTNM分類はどれか。1つ選べ。
a T1N1MO
b T1N1M1
c T2NOMO
d T2N1MO
e T2N1M1
110C107
舌癌に対する根治的治療で単独で行われることが多いのはどれか。2つ選べ。
a 温熱療法
b 外科療法
c 免疫療法
d 遺伝子治療
e 放射線治療
【臨実問題】
96D30
11歳の女児。下顎右側第一小臼歯部の腫瘤を主訴として来院した。4┐部の頬側歯肉に骨様硬の腫脹がみられるが、圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。
疑われるのはどれか。
a 石灰化歯原性嚢胞
b 歯牙腫
c 骨腫
d セメント質骨形成線維腫
e 線維性骨異形成症
96D34
18歳の女子。下顎左側第一大臼歯の咬合痛を主訴として来院した。┌6は電気診に反応がなく、歯肉頬移行部がわずかに腫脹している。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 歯根嚢胞
b 単純性骨嚢胞
c 原始性嚢胞
d 歯原性線維腫
e エナメル上皮腫
96D42
56歳の男性。下顎右側の腫瘤を主訴として来院した。3年前に気付いたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、摘出物の割面像(別冊No.00)および病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。
a 線維腫
b 脂肪腫
c 血管腫
d リンパ管腫
e 神経鞘腫
96D49
65歳の女性。下顎の腫瘤を主訴として来院した。30年前から気付いていたという。腫瘤は正常粘膜で覆われ、骨様硬で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と摘出物の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 線維性骨異形成症
b 歯牙腫
c 下顎隆起
d 骨形成性エプーリス
e 骨肉腫
96D55
69歳の男性。上顎右側小臼歯部の腫脹を主訴として来院した。2か月前から鈍痛を伴い増大してきたという。腫瘤は易出血性で、肉芽様を呈していた。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 血管腫
b 歯根嚢胞
c 原始性嚢胞
d エナメル上皮腫
e 扁平上皮癌
97D27
16歳の男子。歯肉の腫脹を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
診断名はどれか。
a 辺縁性歯周炎
b 外骨症
c エプーリス
d 歯肉線維腫症
e 悪性リンパ腫
97D36
61歳の男性。下顎右側大臼歯部の精査を主訴として来院した。歯科治療時に病変を指摘されたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
診断名はどれか。
a 歯原性角化嚢胞
b 単純性骨嚢胞
c 脈瘤性骨嚢胞
d エナメル上皮腫
e 歯原性粘液腫
97D38
40歳の男性。下顎左側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。3年前に気付いたが、疼痛がないので放置していたという。腫脹は弾性軟で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
診断名はどれか。
a 歯原性角化嚢胞
b 歯原性粘液腫
c 石灰化歯原性嚢胞
d エナメル上皮腫
e 扁平上皮癌
97D39
24歳の男性。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。6か月前に気付いたが、痛みがないので放置していたという。圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と摘出物の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
診断名はどれか。
a 骨肉腫
b 良性セメント芽細胞腫
c 根尖性セメント質異形成症
d 線維性骨異形成症
e 歯原性石灰化上皮腫
97D40
50歳の男性。下顎右側臼歯部の違和感を主訴として来院した。同部歯肉に正常粘膜で被覆された腫瘤を触知した。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
診断名はどれか。
a 腺様歯原性腫瘍
b 歯原性石灰化上皮腫
c 良性セメント芽細胞腫
d 集合性歯牙腫
e セメント質骨形成線維腫
97D41
54歳の女性。上唇と左側頬部との腫瘤を主訴として来院した。小児の頃から気付いていたが、最近やや大きくなったという。腫瘤は圧迫により退色する。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と口唇部写真(別冊No.00)とを別に示す。
★
適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 開窓
b 切除
c 梱包療法
d 化学療法
e 放射線療法
97D42
37歳の女性。右側舌下面の腫瘤を主訴として来院した。1か月前に気付いたという。疼痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
適切な処置はどれか。
a 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
b 抗真菌薬投与
c 腫瘤切除
d 舌半側切除
e 放射線治療
97D43
71歳の男性。下顎右側臼後部歯肉の腫脹を主訴として来院した。3か月前に気付き、時々出血するようになったという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
診断名はどれか。
a エナメル上皮腫
b 歯原性線維腫
c 粘表皮癌
d 扁平上皮癌
e 骨肉腫
98D40
23歳の女性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。1年前に気付いたが、疼痛がないため放置していたという。臼歯部歯肉に波動を認めるが、圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 扁平上皮癌
b エナメル上皮腫
c 歯原性角化嚢胞
d 歯原性粘液腫
e 単純性骨嚢胞
98D43
40歳の女性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。疼痛がないため放置していたところ、1週前から急に増大してきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
適切な治療法はどれか。2つ選べ。
a 組織内照射
b 開窓
c 高圧酸素療法
d 動脈内注入化学療法
e 摘出
98D44
12歳の女児。上顎左側犬歯の萌出遅延を主訴として来院した。犬歯部歯肉は膨隆し、骨様硬で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。
疑われるのはどれか。
a 骨肉腫
b 骨腫
c 歯牙腫
d 良性セメント芽細胞腫
e 線維性骨異形成症
98D45
35歳の男性。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。1年前に気付いたが、疼痛がないため放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 良性セメント芽細胞腫
b 腺様歯原性腫瘍
c セメント質骨形成線維腫
d 歯原性石灰化上皮腫
e 根尖性セメント質異形成症
98D46
63歳の男性。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。6か月前に気付いたが、2か月前から鈍痛を伴うようになったという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。
疑われるのはどれか。
a 線維性骨異形成症
b 歯性上顎洞炎
c 上顎癌
d 歯原性角化嚢胞
e 歯根嚢胞
98D47
31歳の男性。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1年前に腫脹に気付いたが、痛みがないので放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と摘出物の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 骨肉腫
b 歯原性線維腫
c 歯原性粘液腫
d エナメル上皮腫
e 歯原性角化嚢胞
98D54
47歳の女性。下顎左側臼歯部の腫脹と歯の動揺とを主訴として来院した。半年前に気付いたが、最近腫脹が増大してきたという。同部歯肉には易出血性の潰瘍が認められる。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a エナメル上皮腫
b 扁平上皮癌
c 骨肉腫
d 粘表皮癌
e 好酸球肉芽腫
99D34
15歳の女子。上顎前歯部の腫脹を主訴として来院した。2か月前から徐々に増大してきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 石灰化歯原性嚢胞
b 腺様歯原性腫瘍
c 歯原性石灰化上皮腫
d 歯原性粘液腫
e エナメル上皮線維腫
99D44
37歳の男性。下顎右側の歯肉腫瘤を主訴として来院した。半年前に気付いたが、痛みがないので放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)とエックス線写真(別冊No.00)とを別に示す。
疑われるのはどれか。
a 紅板症
b エプーリス
c 外骨症
d 歯肉膿瘍
e 歯肉癌
99D50
16歳の男子。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。2年前に気付いたが放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 含歯性嚢胞
b 歯原性角化嚢胞
c 石灰化歯原性嚢胞
d 歯原性線維腫
e エナメル上皮腫
99D51
12歳の男児。上顎左側小臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。2年前に気付いたが痛みがないので放置していたという。腫瘤は骨様硬で、正常粘膜で覆われ、圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と摘出物の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 骨腫
b 根尖性セメント質異形成症
c 良性セメント芽細胞腫
d 開花性セメント質骨異形成症
e 線維性骨異形成症
99D53
59歳の男性。下顎右側臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。2か月前に気付いたという。潰瘍を認め、易出血性である。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 歯原性粘液腫
b エナメル上皮腫
c 粘表皮癌
d 扁平上皮癌
e 骨肉腫
99D56
29歳の女性。上顎右側頬部の腫脹を主訴として来院した。10年前に気付いたが、痛みがないので放置していたという。腫脹は骨様硬で圧痛はない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 上顎洞炎
b 線維性骨異形成症
c エナメル上皮腫
d 腺様嚢胞癌
e 骨肉腫
100D40
22歳の男性。右側下顎角部の腫脹を主訴として来院した。8か月前から同部に違和感を自覚していたが放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。生検時の病理報告書の一部を示す。
病理組織学的所見:顎骨を吸収して増殖する大小多数の腫瘍胞巣が認められる。個々の胞巣では、最外層に円柱状細胞が柵状に配列し、その内部に紡錘形または星状の細胞が疎に分布している。細胞異型は認められない。間質は線維性結合組織で、胞巣内外ともに硬組織形成はみられない。
診断名はどれか。
a 歯原性粘液腫
b エナメル上皮腫
c 腺様歯原性腫瘍
d 扁平上皮癌
e 巨細胞肉芽腫
100D41
18歳の男子。上顎左側前歯部の腫脹を主訴として来院した。4か月前から気付いていたが、痛みがないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT画像(別冊No.00)及び生検時の病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。
a 良性セメント芽細胞腫
b エナメル上皮腫
c 歯牙腫
d 石灰化歯原性嚢胞
e 歯原性石灰化上皮腫
100D42
50歳の男性。右側舌背部の腫脹を主訴として来院した。5年前から気付いていたが、疼痛がないため放置していたという。腫脹は柔軟で圧縮性がある。初診時の舌の写真(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療法はどれか。 2つ選べ。
a 動脈内注入療法
b 血管栓塞療法
c 梱包療法
d 組織内照射
e 舌亜全摘術
100D54
47歳の女性。下顎前歯部歯肉の黒色病変を主訴として来院した。 6か月前から気付いていたが、大きさが変わらず放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。
a 血腫
b 血管腫
c 悪性黒色腫
d 色素性母斑
e 外来性色素沈着症
101C6
54歳の男性。口腔内の出血を主訴として来院した。3か月前から自覚していたが放置していたという。診断の結果、動脈内注入化学療法を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、CT画像(別冊No.00)、生検時の病理組織像(別冊No.00)及びカテーテル挿入時の写真G(別冊No.00)を別に示す。
目標とするのはどれか。
a 上甲状腺動脈
b 顔面動脈
c 後耳介動脈
d 顎動脈
e 後頭動脈
101C33
33歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。3か月前から自覚していたが痛みがないため放置していたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。生検時の病理組織検査報告書の一部を示す。
病理組織所見:病変は薄い錯角化重層扁平上皮で裏装された腔を形成している。上皮は円柱形あるいは立方形細胞からなる明瞭な基底細胞層を有している。
診断名はどれか。
a 歯根嚢胞
b 含歯性嚢胞
c 扁平上皮癌
d 角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)
e 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍(石灰化歯原性嚢胞)
101C38
77歳の男性。顎義歯を装着している。口腔内写真(別冊No.00)、義歯の写真(別冊No.00)及び義歯装着時の写真(別冊No.00)を別に示す。
矢印部分の目的はどれか。2つ選べ。
a 気道の確保
b 軟口蓋の挙上
c 鼻咽腔閉鎖の補助
d 義歯の支持域拡大
e 義歯の維持力向上
101C48
10歳の男児。頬部の腫脹を主訴として来院した。1か月前に気付いたという。2年前に嚢胞様病変の摘出手術を行っている。来院時のエックス線写真(別冊No.00)、2年前のエックス線写真(別冊No.00)及び摘出物の病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
この疾患との関連が疑われる皮膚病変はどれか。
a 多発性神経線維腫
b 結節性紅斑
c 基底細胞腫
d 色素性母斑
e 褐色腫
101D8
28歳の男性。下顎左側小臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。2週前に気付いたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と生検時の病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
適切な治療法はどれか。
a 切開
b 掻爬
c 開窓
d 下顎骨辺縁切除
e 下顎骨区域切除
101D50
16歳の男子。右側頬部の腫脹を主訴として来院した。6か月前から上顎右側犬歯部に違和感があり、2週前から同部歯肉の腫脹がみられるようになったという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)、CT画像(別冊No.00)及び生検時の病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な対応はどれか。
a 開窓
b 摘出掻爬
c 凍結療法
d レーザーによる蒸散
e 3┘歯根尖切除
102C48
次の文により48、49の問いに答えよ。
58歳の男性。下顎右側臼歯部の無痛性腫脹を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)、
MRIのT2強調像(別冊No.00)及び生検H-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
48 診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯原性線維腫
b エナメル上皮腫
c 顎育中心性血管腫
d 粘液腫(歯原性粘液腫)
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)
49 適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開窓術
b 摘出術
c 放射線療法
d 組織硬化療法
e 下顎骨区域切除術
103B24
18歳の女子。下顎前突と前歯部の開咬とを主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.00)で下顎左側第一大臼歯根尖部に異常を認めたが、同部の自覚症状はないという。CT(別冊No.00)を別に示す。
この病変に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抗菌薬投与
c 生検
d ┌6の抜歯
e 病変の摘出
103B27
38歳の女性。左側顎下部の腫脹を主訴として来院した。5年前から同部の無痛性腫脹に気付いたという。初診時の顔貌写真(別冊No.00)、MRIのT2強調像(別冊No.00
)及び摘出物のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 脂肪腫
c 多形腺腫
d リンパ管腫
e 歯原性粘液腫
103B34
58歳の男性。右側舌縁の違和感を主訴として来院した。1か月前に気付き、市販の副腎皮質ステロイド軟膏を使用したが、症状は改善しなかったという。切除術を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と処置時の写真(別冊No.00)とを別に示す。
この処置の目的はどれか。1つ選べ。
a 表面麻酔
b 播種の防止
c 手術野の消毒
d 切除範囲の設定
e 病巣深度の予測
103B50
次の文により50、51の問いに答えよ。
18歳の女子。両側下顎の腫脹を主訴として来院した。数年前から同部が腫脹することがあったが放置していたという。本人のエックス線写真(別冊No.00)、弟のエックス線写真(別冊No.00)及び本人の生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
50 この疾患で他にみられるのはどれか。2つ選べ。
a 小下顎症
b 二分肋骨
c 多発性骨腫
d 手掌の小窩
e カフェオレ斑
51 この疾患の遺伝形式はどれか。1つ選べ。
a 伴性優性遺伝
b 伴性劣性遺伝
c 常染色体優性遺伝
d 常染色体劣性遺伝
e ミトコンドリア遺伝
103C46
右側頸部郭清術時の写真(別冊No.00)を別に示す。
矢印で示す神経によって運動するのはどれか。1つ選べ。
a 舌
b 下唇
c 声門
d 下顎
e 軟口蓋
103D12
38歳の女性。下顎右側の疼痛と腫脹とを主訴として来院した。 2年前から同部の腫脹に気付き、 1週前からは下顎右側大臼歯部の自発痛と同部からの排膿とが出現したという。抗菌薬と非ステロイド性抗炎症薬の投与を行い、疼痛と排膿は消退した。初診時の顔貌写真(別冊No.00)、口腔内写真(別冊No.00)及びエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。
次に行うのはどれか。1つ選べ。
a 切開
b 生検
c 開窓
d 根尖切除術
e 下顎骨区域切除術
103D14
54歳の女性。舌の腫脹を主訴として来院した。幼少期から気付いていたが、機能障害や疼痛がないため放置していたという。弾性軟である。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と検査時の写真(別冊No.00)とを別に示す。
次に行う検査はどれか。1つ選べ。
a PET
b MRI
c 生検
d 細菌検査
e 穿刺吸引細胞診
103D24
75歳の女性。下顎右側臼歯部の違和感を主訴として来院した。10年前から同じ義歯を使用しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
患者への説明で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 「半年後に経過を観察しましょう」
b 「真菌をとるうがい薬を出しましょう」
c 「悪性なので下顎の骨と一緒に切除しましょう」
d 「悪性化するといけないので病変部を切除しましょう」
e 「口内炎なので副腎皮質ステロイド軟膏を塗りましょう」
104B5
42歳の男性。右側舌縁部の白斑を主訴として来院した。2年前から白色病変を生じ、2か月前から疼痛を自覚しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
c 抗真菌薬の内服
d レーザーによる蒸散
e 切除
104B24
9歳の女児。下顎左側第一乳臼歯部の小豆大腫瘤と下顎左側部の無痛性腫脹とを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と エックス線写真(別冊No.00)とを別に示す。
次に行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a 生検
b 経過観察
c 切開排膿
d 抗菌薬の投与
e ┌Dの感染根管治療
104D8
4歳の女児。上顎右側の腫れを主訴として来院した。初診時の下顔面の写真(別冊No.00)、口腔内写真(別冊No.00)及びエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。
腫大の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 神経線維腫
c 歯原性粘液腫
d 線維性異形成症
e エナメル上皮腫
104D19
62歳の男性。下顎右側智歯部の違和感を主訴として来院した。3か月前から違和感に気付いていたが放置していた。昨日、他院でエックス線検査を受け、異常を指摘されたという。同部の歯肉に炎症症状を認めない。初診時のエックス線写真(別冊No.00)と摘出物のH−E染色病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 含歯性嚢胞
b 扁平上皮癌
c エナメル上皮腫
d 角化嚢胞性歯原性腫瘍
e 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍
104D43
49歳の女性。下顎右側前歯部の違和感を主訴として来院した。321┐の唇側根尖相当部に骨様硬の膨隆を触知する。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、病変中央部の歯科用コーンビームCT(別冊No.00)、病変が最も下方に進展した部位の歯科用コーンビームCT(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 掻爬術
b 開窓術
c 摘出術
d 下顎辺縁切除術
e 下顎区域切除術
105B13
23歳の女性。下顎左側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。3か月前から気付いていたが痛みがないため放置していたという。腫脹部に羊皮紙様感を触知する。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開窓術
b 切開排膿術
c 摘出・骨削除術
d 下顎区域切除術
e ⎾6の感染根管治療
105B31
9歳の男児。上顎右側第一大臼歯の萌出遅延を主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊No.00)を別に示す。
疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 歯牙腫
b 骨形成線維腫
c 線維性異形成症
d エナメル上皮腫
e 腺腫様歯原性腫瘍
105D13
41歳の男性。口底部の腫脹を主訴として来院した。1年前から腫脹に気付いていたが、痛みがないため放置していたという。弾性軟の腫瘤を触知する。初診時のMRI(別冊No.00)、造影MRI(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
★
診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 脂肪腫
c 多形腺腫
d 神経鞘腫
e リンパ管腫
105D25
61歳の男性。上顎右側第二小臼歯部歯肉の疼痛を主訴として来院した。2か月前から歯肉の腫脹と疼痛とを自覚しているという。治療の準備として色素剤を注入することとした。初診時のCT(別冊No.00)、生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)及び色素剤を注入したときの口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
★
色素剤注入の目的はどれか。1つ選べ。
a 消炎
b 血管の塞栓
c 切除範囲の決定
d 画像診断の補助
e 薬物投与動脈の確認
105D27
45歳の男性。上顎右側歯肉の腫脹を主訴として来院した。3 か月前に気付いたが痛みがないため放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像( 別冊No.00)を別に示す。
★
治療として適切なのはどれか。1つ選べ。
a 開窓術
b 掻爬術
c 骨整形術
d 放射線治療
e 上顎骨部分切除術
106A37
口底部の疼痛を主訴として来院した患者の口腔内写真(別冊No.00)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
★
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b アズレンスルホン酸ナトリウム含嗽
c 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
d 切除術
e 放射線治療
106B15
13歳の女子。下顎左側部の腫脹を主訴として来院した。3年前に気付き、その後徐々に増大してきたという。腫脹部は骨様硬で、圧痛はない。初診時の顔貌写真(別冊No.00)、口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a Paget骨病
b 大理石骨病
c Gardner症候群
d von Recklinghausen病
e McCune-Albright症候群
106B30
64歳の女性。舌の白色病変を主訴として来院した。1週前に近医で指摘されたという。初診時の舌の写真(別冊No.00)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)とを別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 放射線治療
b 舌部分切除術
c 舌半側切除術
d 5-FU軟膏塗布
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
106C124
7歳の男児。舌の形態異常を主訴として来院した。触診で圧迫によって退色する。初診時の舌の写真(別冊No.00)を別に示す。
★
考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 咬傷
b 血管腫
c 地図状舌
d 正中菱形舌炎
e Blandin-Nuhn嚢胞
106D19
65歳の男性。下顎左側臼歯部の疼痛を主訴として来院した。2週前から食事時に疼痛があるという。接触痛があり、易出血性である。舌側歯肉に異常はなく、所属リンパ節の腫脹を認めない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 掻爬術
b ┌67の抜歯
c 歯肉切除術
d 下顎辺縁切除術
e 下顎区域切除術
106D27
25歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。1か月前に気付いたという。右側顎下部に小指大の可動性リンパ節を触知する。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 切開排膿術
b 摘出掻爬術
c 放射線治療
d 下顎辺縁切除術
e 下顎区域切除術と頸部郭清術
106D41
64歳の男性。食事中のむせを主訴として来院した。2年前に口底癌切除術、下顎辺縁切除術、両側根治的頸部郭清術および大胸筋皮弁による口底再建術を受けたという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、治療に用いた装置の写真(別冊No.00)及び装置装着時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
この装置を用いる目的はどれか。1つ選べ。
a 舌房の確保
b 嚥下反射の惹起
c 咬合支持の向上
d 食塊移送の改善
e 食道入口部の開大
107A122
弾性軟で圧痛がない頰粘膜腫瘤の口腔内写真(別冊No.00)と摘出標本の写真(別冊No.00)とを別に示す。術前のCT値は−95HUであった。
最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 粘液瘤
c 脂肪腫
d 横紋筋肉腫
e リンパ管腫
107A124
上顎歯肉の腫瘤を主訴として来院した妊娠38週の女性の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 切除
b 経過観察
c 凍結外科
d ペニシリン系抗菌薬投与
e 酸性非ステロイド性抗炎症薬投与
107B12
43歳の男性。下顎左側大臼歯の動揺を主訴として来院した。3か月前から自覚していたが、最近かかりつけ歯科医を受診したところ、同部のエックス線透過像を指摘された。既往歴に特記事項はない。下顎左側第一、第三大臼歯は生活歯で、中等度の動揺を認める。顎骨の膨隆はなく、歯肉に異常は認められない。左側顎下部に小指頭大、可動性のリンパ節を触知した。初診時のエックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 開窓術
b 摘出術
c 放射線治療
d 下顎辺縁切除術
e 下顎区域切除術
108A113
2歳の男児。Langerhans細胞性組織球症の診断を得た。初診時のCT(別冊No.00)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 外科的切除
c 放射線照射
d 抗癌剤治療
e 副腎皮質ステロイド薬投与
108B1
12歳の男児。右側顔面の腫脹を主訴として来院した。2年前に同部の腫脹と違和感に気付いていたが放置し、その後腫脹は次第に増大してきたという。初診時の顔貌写真(別冊No.00)、口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 切開排膿
b 抗菌薬投与
c 摘出・開窓術
d 下顎区域切除術
e 下顎半側切除術
108B10
60歳の男性。下顎左側臼歯部インプラントの違和感を主訴として来院した。3か月前に違和感に気付いたが放置していた。3日前から咬合時の違和感が増大してきたという。インプラントの動揺は認めない。頸部リンパ節に腫大はなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 抗菌薬投与
c 歯肉切除術
d 下顎辺縁切除術
e インプラント除去術
108B35
60歳の男性。歯肉の腫脹を主訴として来院した。3年前に腫脹に気付いていたが放置していた。その後徐々に増大し、咬み合わせができなくなってきたという。
初診時の口腔内写真(別冊No. 00)、エックス線写真(別冊No. 00)、CT(別冊No. 00)及び生検時のH−E 染色病理組織像(別冊No. 00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯原性粘液腫
b 角化嚢胞性歯原性腫瘍
c エナメル上皮線維歯牙腫
d 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍
e 石灰化上皮性歯原性腫瘍
108B39
61歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。2か月前から同部の腫脹に気付いていたが放置していたところ、最近65┐の動揺が高度になってきたという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)、CT (別冊No.00)及び生検時のH−E 染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 骨肉腫
b 扁平上皮癌
c エナメル上皮腫
d 線維性異形成症
e 慢性下顎骨骨髄炎
108D2
73歳の女性。摂食困難を主訴として来院した。6か月前から義歯の不適合に気付き、1か月前から食事時に痛みが生じるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)及び生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な治療法はどれか。1つ選べ。
a 腫瘤切除
b 抗癌剤投与
c 抗真菌薬投与
d 下顎区域切除
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
108D11
68歳の男性。舌癌によって舌の亜全摘を行い組織再建後に口腔外科から紹介されて来院した。治療のために製作した装置の写真(別冊No.00)と装置装着時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
この装置の目的はどれか。1つ選べ。
a 咬合の挙上
b 軟口蓋の挙上
c 残存歯の固定
d 咬合接触の是正
e 舌運動機能の補償
108D15
20歳の女性。上顎右側前歯部の腫瘤を主訴として来院した。2年前から腫瘤に気付いていたが放置していたという。腫瘤は有茎性で、隣接歯の動揺およびエックス線写真上で骨吸収像は認めない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)と生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 減量術
b 骨膜上で切除
c 上顎骨部分切除
d 骨膜を含めて切除
e 隣接歯を含めて切除
108D28
79歳の男性。右下顎の激痛と下唇の知覚鈍麻を主訴として来院した。3か月前から同部の疼痛を自覚していたが最近さらに増強してきたという。3年前に前立腺癌で加療を受けている。顎骨からの生検標本で前立腺癌の病理組織所見が得られた。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)、FDG-PET/CT(別冊No.00)及び骨シンチグラム(別冊No.00)を別に示す。
QOLを考慮した緩和治療はどれか。1つ選べ。
a 抜歯
b 抗菌薬の投与
c 下顎区域切除術
d 麻薬性鎮痛薬の投与
e 60Gyの放射線外照射
109A52
70歳の女性。上顎歯肉癌切除後の口腔内写真(別冊No.00)とリハビリテーション用装置の写真(別冊NO.00)を別に示す。
装着後、直ちに改善されるのはどれか。2つ選べ。
a 開鼻声
b 口唇閉鎖
c 唾液分泌
d 上唇の陥凹
e 鼻咽腔閉鎖
109B34
78歳の女性。抜歯後の治癒不全を主訴として来院した。左側の下顎臼歯部歯肉に硬結を伴う潰瘍を認め、左側顎下部に無痛性の腫脹を認める。初診時のエックス線写真(別冊No.00)、造影CT横断像と冠状断像(別冊No.00)及び下顎歯肉部の生検時のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。1つ選べ。
a 膿瘍
b 鰓嚢胞
c 多形腺腫
d 転移リンパ節
e ガマ腫〈ラヌーラ〉
109C41
78歳の男性。舌癌の診断で舌切除術、頸部郭清術および再建術を行った。術後の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
術後低栄養の原因となるのはどれか。2つ選べ。
a 構音障害
b 唾液分泌過多
c 口腔感覚障害
d 鼻咽腔閉鎖不全
e 食塊の口腔移送障害
109C50
舌に発生した疾患のH−E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 5-FU
b シスプラチン
c ストレプトマイシン硫酸塩
d シクロホスファミド水和物
e ベンジルペニシリンベンザチン水和物
109D9
25歳の女性。右側の上顎臼歯部の腫脹と痕痛を主訴として来院した。エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯根嚢胞
b 含歯性嚢胞
c エナメル上皮腫
d 術後性上顎嚢胞
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍
109D36
34歳の女性。下顎前歯部歯肉の膨隆を主訴として来院した。3か月前に気付いたが疼痛がないためそのままにしていた。膨隆は徐々に増大しているという。口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 骨腫
b 骨肉腫
c 歯牙腫
d 骨形成線維腫
e エナメル上皮線維象牙質腫
109D45
77歳の男性。左側の下顎歯肉の腫脹を主訴として来院した。1か月前から食事の際に接触痛があり、出血がみられることがあるという。特記すべき既往歴はない。頸部リンパ節の腫脹や開口障害はないが左側下唇の知覚鈍麻を認め、腫脹部の頰側には圧痛があり、わずかに硬結を触れる。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
適切な処置はどれか。1つ選べ。
a 洗浄
b 抗菌薬投与
c 摘出・掻爬
d 下顎辺縁切除
e 下顎区域切除
110B6
55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。5年前に気付いたがそのままにしていたという。診察の結果、生検と開窓を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)、生検前の穿刺液(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。
a 残留嚢胞
b 歯原性粘液腫
c 単純性骨嚢胞
d エナメル上皮腫
e 角化嚢胞性歯原性腫瘍
110B39
37歳の女性。下顎前歯部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前にかかりつけ歯科医で下顎前歯を抜去されたが、改善しないという。初診時のエックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯原性粘液腫
b エナメル上皮腫
c 腺腫様歯原性腫瘍
d 角化嚢胞性歯原性腫瘍
e 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍
110B47
57歳の男性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。鼻漏や頸部リンパ節の腫脹はない。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a 洗浄
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 切除・掻爬
d 上顎洞根治術
e 上顎部分切除術
110D7
75歳の男性。下顎左側歯肉の異常を主訴として来院した。1か月前から左側下唇に軽度の知覚鈍麻を自覚するようになったという。既往歴として骨粗鬆症、糖尿病および高血圧症がある。初診時の口腔内写真(別冊No.00)、エックス線写真(別冊No.00)、CT(別冊No.00)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.00)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。
a 扁平上皮癌
b エナメル上皮腫
c 薬剤関連顎骨壊死
d 慢性化膿性顎骨骨髄炎
e びまん性硬化性顎骨骨髄炎
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