
顎堤の吸収・人工歯の変化
95C46
次の文により46、47の問いに答えよ。
73歳の男性。上顎前歯部の疼痛と咀嚼障害とを主訴として来院した。上顎義歯を7年前に装着し、その後下顎臼歯を抜去したが放置していた。半年前から義歯の動揺が大きくなり、最近は咀嚼時に痛みを感じるようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.21A、B)と義歯の写真(別冊No.21C、D)とを別に示す。


疼痛の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 前歯床縁形態
b 前歯排列位置
c 床後縁位置
d 人工歯の咬耗
e 咬合圧分布の不均衡
初診時に行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 前歯床縁の削除
b ポストダムの付与
c 咬合調整
d 粘膜調整とリライニング
e 下顎義歯の製作
95C49
69歳の女性。上下顎全部床義歯の新製を希望して来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線写真(別冊No.23B)とを別に示す。

義歯新製にあたって適切でないのはどれか。
a 機能印象を採得する。
b 頬舌径の小さい人工歯を用いる。
c 咬合平面の位置を上げる。
d 咬頭傾斜の緩い人工歯を用いる。
e 両側性平衡咬合を与える。
96C40
58歳の男性。上顎全部床義歯の脱離と咀嚼障害とを主訴として来院した。10年前に装着したという。初診時の口腔内写真(別冊No.15A)と義歯の写真(別冊No.15B、C)とを別に示す。

まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 直接裏装
b 小窩裂溝付与
c 咬合面の削合
d 咬合面の築盛
e 人工歯の交換
97C50
66歳の男性。義歯装着後5年目のリコールで来院した。咬合接触状態を印記した義歯の写真(別冊No.25A、B)を別に示す。

この咬合状態が長期間続いた場合に発生すると予測されるのはどれか。2つ選べ。
a 下顎の後方偏位
b 義歯性口内炎
c 義歯性線維症
d フラビーガム
e 義歯の破折
98C48
73歳の女性。咀嚼時の義歯の不安定を主訴として来院した。15年前に装着したが、3週前から噛みにくく、脱離しやすくなったという。初診時の義歯の写真(別冊No.19A、B、C)を別に示す。

疑われる原因はどれか。
a ブラキシズム
b 片側性咀嚼
c 過度の義歯清掃
d 前歯部陶歯の使用
e 人工歯の咬耗
99C36
76歳の女性。上顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は10年前に装着したが、3週前から噛みにくくなったという。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)、義歯の写真(別冊No.11B)および適合試験の写真(別冊No.11C)を別に示す。

考えられる原因はどれか。2つ選べ。
a 顎堤の吸収
b フラビーガム
c 人工歯の摩耗
d 辺縁形成の不足
e 切歯乳頭の圧迫
99C45
77歳の男性。下顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は8年前に装着し、疼痛は3週前からあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.20A、B、C)、義歯の写真(別冊No.20D、E)および適合試験の写真(別冊No.20F)を別に示す。


まず行う処置はどれか。
a 咬合調整
b 床粘膜面のリリーフ
c 粘膜調整
d 臼歯部人工歯の置換
e 床辺縁の延長
101C26
67歳の女性。上顎義歯の脱離を主訴として来院した。義歯は2年前に装着したが、2週前から脱離しやすくなったという。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)、義歯の写真(別冊No.24B)及び適合試験の写真(別冊No.24C)を別に示す。

考えられる原因はどれか。 2つ選べ。
a 顎堤の吸収
b フラビーガム
c リリーフの不足
d 辺縁形成の不足
e 咬合接触の不均衡
101D41
72歳の男性。上下顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は3年前に装着し、疼痛は1週前からあるという。初診時の口腔内写真(別冊No.41A)と習慣性閉口位での咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No.41B)とを別に示す。


原因はどれか。2つ選べ。
a 人工歯の咬耗
b 人工歯排列の位置
c 義歯床の形態
d フラビーガム
e 上顎義歯後縁の位置
105B19
78歳の男性。下顎前歯部床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。15年前に義歯を装着した。6か月前から下顎前歯部の腫瘤に気付き、3 週前から咬合時に痛みを感じていたという。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)と義歯装着時の口腔内写真(別冊No.19B)とを別に示す。

まず行う処置はどれか。1つ選べ。
a リライン
b 義歯新製
c 腫瘤の切除
d 床縁の削除
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
106B25
79歳の女性。食物が噛みにくいことを主訴として来院した。10年前に義歯を装着してから咀嚼時に疼痛はなかったという。義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.00A)、使用中の義歯の写真(別冊No.00B)及び使用中の義歯装着時の顔貌写真(別冊No.00C)を別に示す。


義歯製作前の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
a 小帯切除
b 咬合挙上
c 粘膜調整
d 義歯清掃指導
e 抗真菌薬の投与
109D10
70歳の女性。咬合時の義歯の脱落を主訴として来院した。義歯は5年前に製作し、1年前から徐々に外れやすくなってきたという。咬頭嵌合位と両側の第一大臼歯部手圧時の適合検査結果の写真(別冊No.00A)、咬合時の口腔内写真(別冊No.00B)及び咬合接触検査結果の写真(別冊No.00C)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a リベース
b 人工歯の咬合修正
c 直接法によるリライン
d 義歯粘膜面の過圧部位の削合
e ティッシュコンディショニング
110D22
78歳の男性。咀嚼困難と上下顎前歯部の顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。義歯は約15年前に製作し、半月前から咀嚼時の下顎前歯部の疼痛を認め、食事がしづらくなったという。装着中の義歯の写真(別冊No.00A)と口腔内写真(別冊No.00B)を別に示す。

行うべきなのはどれか。2つ選べ。
a 舌圧検査
b 適合検査
c 咬合接触検査
d チェックバイト法
e ゴシックアーチ描記法
113A61
68歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前か咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。

この処置の目的はどれか。1つ選べ。
a 義歯床縁の延長
b 真菌の増殖抑制
c 咬合接触関係の修正
d 骨鋭縁部のリリーフ
e 義歯床下粘膜の歪みの解放
113B76
76歳の男性。軽度の咀嚼困難を主訴として来院した。10年前に上下顎全部床義歯を製作し、問題なく使用していたが、2年前から食事時に下顎の義歯が動くようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.26B)、義歯装着時の顔貌写真(別冊No.26C)、偏心運動時(青)とタッピング運動時(赤)の咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No.26D)及び適合検査後の義歯の写真(別冊No.26E)を別に示す。


考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 義歯の清掃不良
b 咬合高径の低下
c 顎堤の経年変化
d 義歯床外形の不良
e 咬合接触関係の不良
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