膿瘍(2019年11月18日更新)【口腔外科学】



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病態

膿汁が腔を形成して限局性に貯留した化膿性炎。

症状

・局所の発赤・腫脹や疼痛、熱感、波動の触知など

その他口腔領域の症状

・翼突下顎隙などに生じた場合:開口障害など

・咽頭部付近に生じた場合:呼吸困難や嚥下障害など

検査所見

病理組織所見

・膿瘍腔内に好中球浸潤がみられる。

・ほか膿瘍腔内には細菌塊や線維素塊などがみられることもある。

画像所見

・骨内膿瘍はエックス線透過像

・CT:膿汁貯留部は低吸収領域

細菌検査

・採取した膿汁中からは原因菌や混合感染菌が検出される。

臨床検査(血液検査)

一般的な炎症所見がみられる。

・白血球増多(とくに好中球)

・核の左方移動

・CRP陽性

・赤沈の亢進

治療

・原因療法:抗菌薬の投与(経口、点滴静注)

・対症療法:抗炎症薬の投与、切開・排膿、ドレナージなど

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