放射線の単位(2020年3月13日更新)【歯科放射線学】



放射線の線量を表す単位はいくつか存在する。そのなかでは、線量当量Sv(シーベルト)や放射能Bq(ベクレル)、放射線のエネルギーeV(エレクトロンボルト)、照射線量C/kg(クローンパーキログラム)、吸収線量Gy(グレイ)などが重要である。

放射線防護を考えるときの単位は一般的にはSvを使用する。

▼参考となるテキストはこちらから▼

歯科放射線学:放射線の分類・放射線単位

歯科放射線学:放射線の分類・放射線単位(計8問)【歯科医師国家試験】(2020年3月31日更新)

31/03/2020

eV(エレクトロンボルト、電子ボルト)

・放射線がもつエネルギー。1Vの電界中で1個の電子がもつエネルギー。

・1.602×10-19J に相当する。

Gy(グレイ)

・吸収線量の単位である。

・物質が放射線から吸収したエネルギーを単位質量当たりで表す。SI単位ではJ/kg。

Sv(シーベルト)

シーベルトは放射線防護を考える場合に用いる単位で、人体が吸収した放射線量を表す。

吸収線量に放射線の種類ごとの係数を乗じて算出するため、Gy と同様にSI 単位でJ/kg と表される。具体的にSvを用いるのは、線量当量、等価線量、実効線量である。

C/kg(クーロンパーキログラム)

照射線量の単位。

放射線により電離した空気中のイオン電荷総量を計測し、その計測対象空間の空気の質量で割って求めている。

Bq(ベクレル)

放射能の単位。

放射性同位元素が1秒間のうちに崩壊して放射線を放った原子核の数として表され、SI単位ではS-1となる。

keV/μm(キロエレクトロンボルトパーマイクロメートル)

線エネルギー付与(LET)の単位で、エネルギーをもった粒子や荷電粒子が物質中を通過する際、単位長さ当たりに失うエネルギーである。

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歯科放射線学:放射線の分類・放射線単位

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31/03/2020



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