
放射線の線量を表す単位はいくつか存在する。そのなかでは、線量当量Sv(シーベルト)や放射能Bq(ベクレル)、放射線のエネルギーeV(エレクトロンボルト)、照射線量C/kg(クローンパーキログラム)、吸収線量Gy(グレイ)などが重要である。
放射線防護を考えるときの単位は一般的にはSvを使用する。
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eV(エレクトロンボルト、電子ボルト)
・放射線がもつエネルギー。1Vの電界中で1個の電子がもつエネルギー。
・1.602×10-19J に相当する。
Gy(グレイ)
・吸収線量の単位である。
・物質が放射線から吸収したエネルギーを単位質量当たりで表す。SI単位ではJ/kg。
Sv(シーベルト)
シーベルトは放射線防護を考える場合に用いる単位で、人体が吸収した放射線量を表す。
吸収線量に放射線の種類ごとの係数を乗じて算出するため、Gy と同様にSI 単位でJ/kg と表される。具体的にSvを用いるのは、線量当量、等価線量、実効線量である。
C/kg(クーロンパーキログラム)
照射線量の単位。
放射線により電離した空気中のイオン電荷総量を計測し、その計測対象空間の空気の質量で割って求めている。
Bq(ベクレル)
放射能の単位。
放射性同位元素が1秒間のうちに崩壊して放射線を放った原子核の数として表され、SI単位ではS-1となる。
keV/μm(キロエレクトロンボルトパーマイクロメートル)
線エネルギー付与(LET)の単位で、エネルギーをもった粒子や荷電粒子が物質中を通過する際、単位長さ当たりに失うエネルギーである。
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