確率的影響・確定的影響(2020年2月27日更新)【歯科放射線学】



確率的影響・確定的影響

確率的影響・確定的影響

▼参考となる過去問はこちらから▼

歯科放射線学:放射線の影響

歯科放射線学:放射線の影響(計20問)【歯科医師国家試験】(2020年4月1日更新)

01/04/2020

確率的影響

確率的影響

確率的影響

確率的影響には遺伝的影響と発癌がある。放射線により体細胞や生殖細胞に突然変異が起こり、発癌や白血病の誘発、遺伝的影響が引き起こされる。

・線量が多くなると発生の確率も大きくなる。

・しきい値はない。

・ 体細胞突然変異では発癌(白血病など)が起こる。

・生殖細胞突然変異では遺伝的影響が起こる。

その他、線量が多くなっても重篤度は変わらない。放射線の種類や被曝部位によって現れ方に差があるため、全身のがん発生率の推定は実効線量で考える傾向にある。

確定的影響

確定的影響

確定的影響

発癌と遺伝的影響以外はすべて確定的影響にあたる。放射線により多数の細胞に障害が起こり、組織や臓器の障害が生じる。

・線量に比例して重篤度が高くなる。

・線量がしきい値を超えた場合、急速に発生確率は高くなる。
(S字状曲線を示す)

・白内障や貧血(白血球減少)、放射線皮膚炎、脱毛、不妊、骨壊死などが起こる。

しきい値

しきい値とは組織・臓器の障害が現れる線量のことをいう。本来、組織・臓器の障害はある一定の数の細胞に障害が起こらないと現れない。ちなみに、しきい値は被曝した人の1~ 5%に影響が出る線量とされている。

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歯科放射線学:放射線の影響(計20問)【歯科医師国家試験】(2020年4月1日更新)

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