歯科麻酔学:血圧上昇(計6問)【歯科医師国家試験】(2025年11月14日更新)



血圧上昇(計6問)

95A26
23歳の男性。椅坐位にて局所麻酔中に不快感を訴えたので操作を中止した。脈拍数108回/分、血圧172/82mmHgで、期外収縮はなく、呼吸数20回/分である。
まず行うべき処置はどれか。
a トレンデレンブルグ体位にする。
b 衣服を緩め安静にさせる。
c 副腎皮質ステロイド薬を投与する。
d リドカインを投与する。
e エピネフリンを投与する。

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97D49
75歳の男性。上顎右側第一小臼歯の抜去中に気分が悪いと訴えた。循環動態の経過を図に示す。

図の①の時点での対応はどれか。2つ選べ。
a 手術の中断
b 下肢の挙上
c 輸液量の増加
d 硫酸アトロピンの静注
e 塩酸ニカルジピンの静注

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99D61
65歳の男性。上顎右側第一小臼歯の疼痛を主訴として来院した。エピネフリン含有2%塩酸リドカインによる浸潤麻酔下に抜歯を始めたところ、不快感を訴えた。モニタリングの経過を図に示す。

図のウで行った処置はどれか。
a ハイムリック法の施行
b 下肢挙上
c 呼気再呼吸
d ノルエピネフリン投与
e カルシウム拮抗薬投与

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102B80
37歳の男性。下顎右側第一小臼歯の歯肉の腫脹を主訴として来院した。2年前からうつ病で三環系抗うつ薬を服用している。膿瘍切開のためにアドレナリン含有2%塩酸リドカインによる浸潤麻酔を行ったところ、循環動態に異常が認められた。
投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。
a β受容体刺激薬
b カルシウム拮抗薬
c ベラドンナアルカロイド
d モノアミン酸化酵素阻害薬
e 選択的セロトニン再取込み阻害薬

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103B9
65歳の男性。高血圧症の既往がある。上顎犬歯の抜去に対して浸潤麻酔を行った。約0.5ml注入したところ、頭重感、嘔気およびめまいを訴えた。血圧220/118mmHg、脈拍80/分であった。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a ニトログリセリンの舌下投与
b リドカイン塩酸塩の静脈内投与
c エフェドリン塩酸塩の静脈内投与
d ニカルジピン塩酸塩の静脈内投与
e アトロピン硫酸塩水和物の皮下注射

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118D73
55歳の男性。下顎左側第一大臼歯部の自発痛を主訴として来院した。来院時の血圧は160/95mmHg、心拍数は70/分であった。フェリプレシン含有3%プロピトカイン塩酸塩1.8mLで浸潤麻酔後に罹患歯質の除去を行っていたところ、頭痛と気分不快を訴えた。そのときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No.29)を別に示す。

まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a アドレナリン
b エフェドリン塩酸塩
c ニカルジピン塩酸塩
d サルブタモール塩酸塩
e スガマデクスナトリウム

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