【小児歯科学】小児の歯内療法:生活歯髄切断法



歯冠部歯髄切断後

109B19

限局的な歯髄炎に対して、根管口部での歯髄切断を行い、水酸化カルシウムを貼付。

デンティンブリッジの形成を促進し、根部歯髄を正常に維持することを目的とする方法である。

参考となる過去問はこちらから

特徴

適応症

・急性単純性歯髄炎
・急性化膿性歯髄炎
・慢性潰瘍性歯髄炎
・慢性増殖性歯髄炎

長所

・歯根の生理的吸収を妨げない。
・後続永久歯との交換が円滑に行われる。

短所

・根部歯髄の感染を判断することが困難。
・術中の無菌的処置が要求される。

使用薬剤

・水酸化カルシウム製剤

術式

① 局所麻酔、ラバーダム法

② 齲窩の開拡・軟化象牙質除去
・歯髄が露出する前に感染歯質をできるだけ除去する。
・感染した削片が髄腔内へ押し込まないように注意する。

③ 天蓋の除去、髄腔開拡
・歯髄露出後は滅菌した器具を使用する。
・髄角をつなげるように削合し、天蓋を一塊で除去する。

④ 歯冠部歯髄の除去・洗浄
・洗浄しながらラウンドバーもしくはスプーンエキスカベータを使用する。

⑤ 歯髄の切断・洗浄
根管口よりやや大きめの滅菌されたラウンドバーで歯髄切断を行う。
・軽度の出血は、次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水で止血を試みる。
・止血が困難な場合は抜髄へ移行する。

⑥ 歯髄切断面の覆髄
水酸化カルシウム製剤で切断面を覆う。
・滅菌綿球で圧を加えないように歯髄切断面と髄床底に密着する。

⑦ 裏層・仮封
酸化亜鉛ユージノールセメントで裏層する。
グラスアイオノマーセメントで仮封する。



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