【小児歯科学】小児の歯冠修復:コンポジットレジン冠



乳前歯の修復はコンポジットレジンの歯質接着性の向上により、透明なクラウンフォームを使用したコンポジットレジン冠が多く用いられる。

参考となる過去問は現在ありません。小児の歯内療法の分野で出題されているぐらいです。

特徴

適応症

・乳前歯のⅣ級窩洞
・多歯面にわたる乳前歯齲蝕
・歯髄処置を行った乳前歯
・外傷による歯冠破折
・形成不全歯や着色歯

長所

・審美性が良く、脱落しにくい。
・即日修復が可能である。
・歯質の削除量は最小限である。
・術式が容易である。
・技工操作が不要である。

短所

・自由な歯冠形態は回復困難である。
・歯頸部の適合が困難である。
・仕上げに限界がある。

術式

① ラバーダム法・軟化象牙質の除去

② 支台歯形成
・歯肉辺縁部はナイフエッジ、または、シャンファーエッジにする。
・マージンはできるだけ、歯肉縁上に設定する。

③ クラウンフォームの調整
・試適により、下縁を金冠バサミで調整する。
・探針にて余剰のコンポジットレジンを抜くための小孔を作る。

④ 歯面処理・圧接
・支台歯に対して、エッチング、プライミング、ボンディングの歯面処理を行う。
・クラウンフォーム内に、コンポジットレジンを填塞し、支台歯へ圧接する。

⑤ 光照射

⑥ 形態修正及び仕上げ研磨



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