
成長の評価法はいくつかありますが、今回は『栄養状態からの成長評価(体格による評価)』と『生理的年齢』を中心にみていきたいと思います。
「生理的年齢はどれですか?」といった問いは定番中の定番ですね。
・Kaup指数は幼児期、Rohrer指数は学童期
・生理的年齢は骨年齢・歯年齢・第二次性徴など
・BMIは衛生学の対策としても覚える
▼参考となる過去問はこちらから▼
体格の発育

身長と体重から栄養状態を評価するもの。
幼児期にはKaup指数を、学童期にはRohrer指数を用います。
一応、評価値の記載はしてますが、そこまで知識的には必要ないかと思います。
Kaup指数(幼児期)
[体重(g)/身長(cm)2]×10
・3未満:やせ ・13〜15未満:やせぎみ
・15〜18未満:正常範囲・18〜22未満:肥満傾向
・22以上:肥満
Rohrer指数(学童期)
[体重(g)/身長(cm)3]×104
・100未満:やせ ・100〜115未満:やせぎみ
・115〜145未満:正常範囲・145〜160未満:肥満ぎ
・160以上:肥満
指数の部分を忘れそうになった時のゴロを一つ。
Kaup(カープ)は広島カープ→広島カープはC。

そして、Cを描いて指数は1・2・3・4です!ご参考までに!
BMI(主に成人)
[体重(kg)/身長(m)2]
・18.5未満:低体重・18.5〜25:普通体重
・25〜30:肥満1度・30〜35:肥満2度
・35〜40:肥満3度・40以上:肥満4度
評価値が気になる方は、平均的な身長と体重の値を入れてみてください。
たとえば、Kaup指数に対しては、小児の成長で学んだ5歳児の身長:100cmと体重:15kgを入れて計算。そうすると正常範囲の15が出ると思います。
謎に異常値が問われることはないので、気になる方は正常範囲だけでもどうぞ。Rohrerの場合は学童期以降なので、馴染みがある成人の平均(170cmで60kgなど)を入れてもいいかと思います。
生理的評価
発育を評価するものには、体格以外にも年齢という基準があります。
年齢による評価の中には、生年月日を示す『暦年齢』と機能の発育程度を示す『生理的年齢』が用いられます。
暦年齢は一般的に使用されている生活年齢と変わりないので、ここでは特に、生理的年齢に含まれる『骨年齢・歯年齢・第二次性徴年齢・精神年齢』を取り上げます。
骨年齢
手のひらをエックス線で撮影。
エックス線画像に映った化骨核の数を暦年齢と比較して骨年齢を定める評価法です。
3歳〜9歳ころまでは、化骨数が年齢と同じか『年齢+1』なら正常と判断します。
歯年齢
Hellmanの歯齢
Hellmanの歯齢は歯の萌出状態で評価します。
Aはattain(完成)、Cはcommence(開始)、Bはbetweenの状態をさします。
Aはかんせぇ〜のAで、Cはかいしぃ〜のCですね。
ちょっとしたゴロで失礼します。
Nollaの石灰化年齢
Nollaの石灰化年齢は対象者のエックス線画像を比較対象として、歯の石灰化や発育の程度を評価する方法です。
Nollaの石灰化年齢に関しては、キーワード的に「歯の石灰化の程度をみる」といった程度で覚えておくぐらいがいいかと思います。
決して細かい発育段階まではいらないかと思います。
第二次性徴年齢
声変わりや初潮などの第二次性徴を用いて評価する方法です。
第1次性徴とは男児には精巣、女児には卵巣といった性別ごとによる体の違いのことです。
一方、第二次性徴とは、男児はひげや声変わり、女児は骨盤や皮下脂肪層の増加といった性別に沿った特徴のことを指します。
精神年齢
知能年齢ともいい、知能の程度を年齢で評価します。
代表的な指標にIQテストなんかが有名かと思います。
出生時の評価
出生時の成長評価は、体重や在胎期間などによっていくつかに分類されます。
低出生体重児は覚えていきたいです。
まとめ
Kaup指数等はゴロで覚えてしまえばいいかと思います。
ただし、BMIだけでは衛生の分野でつっこまれてもおかしくないのでしっかり暗記したいところです。
また、生理的年齢は種類を覚えて、聞きなれない選択肢が出てきたら除外していく戦法でもいいかと思います。
・Kaup指数は幼児期、Rohrer指数は学童期
・生理的年齢は骨年齢・歯年齢・第二次性徴など
・BMIは衛生学の対策としても覚える
▼参考となる過去問はこちらから▼
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