薬物関連歯肉疾患(計13問)
95B67
あ60歳の男性。上下顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前からブラッシング時の出血および歯肉腫脹を自覚し、最近その程度が著しくなったという。6か月前から降圧薬を服用している。┴3〜3+┬3〜3の歯周ポケットの深さは平均5mm以上である。初診時の口腔内写真(別冊No.28A、B、C )を別に示す。
あ考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
a 歯肉線維腫症
b 慢性剥離性歯肉炎
c 成人性歯周炎
d 急速進行性歯周炎
e 歯肉増殖症
96A76
あ高血圧症の治療を受けている患者に歯肉肥大が見られた。
あ服用していると考えられるのはどれか。
a フェニトインナトリウム
b ニフェジピン
c シクロスポリン
d 塩酸プロプラノロール
e 塩酸プラゾシン
98D18
あ長期服用で歯肉の肥厚をきたすのはどれか。
(1)抗結核薬
(2)抗血小板薬
(3)抗ウイルス薬
(4)カルシウム拮抗薬
(5)抗てんかん薬
a (1)、(2) b (1)、(5) c (2)、(3) d (3)、(4) e (4)、(5)
100B6
あ全身的因子の関与が強いのはどれか。
a 単純性歯肉炎
b 増殖性歯肉炎
c 叢生性歯肉炎
d 萌出性歯肉炎
e 外傷性歯肉炎
101A3
あカルシウム拮抗薬服薬中にみられる口腔症状はどれか。
a 舌炎
b 歯肉潰瘍
c 歯肉出血
d 歯肉肥厚
e 味覚異常
101B88
あ薬物性歯肉増殖を起こすのはどれか。2つ選べ。
a フェニトイン
b メフェナム酸
c シクロスポリン
d アセトアミノフェン
e テトラサイクリン塩酸塩
103C90
あプラークコントロールが症状の改善に有効でないのはどれか。1つ選べ。
a 妊娠関連歯肉炎
b 糖尿病関連歯肉炎
c 萌出期関連歯肉炎
d アレルギー性歯肉炎
e フェニトイン歯肉増殖症
104C125
あ59歳の女性。歯肉の腫脹を主訴として来院した。10年前からカルシウム拮抗薬を服用しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.10A)とエックス線写真(別冊No.10B)とを別に示す。
あ歯周組織にみられるのはどれか。1つ選べ。
a 歯槽骨の増生
b 歯肉膿瘍の形成
c 歯肉線維の増加
d セメント質の肥厚
e 上皮性付着の歯冠側移動
105B52
あ32歳の女性。全顎にわたる歯肉の腫脹を主訴として来院した。7歳時に、てんかんを発症し通院服薬中であるという。歯周ポケットの深さは平均3.5mmで、エックス線検査で骨吸収を認めない。初診時の口腔内写真(別冊No.51)を別に示す。
あ服用中の薬物とまず行うべき対応との組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
a ニフェジピン ーー一一 歯肉切除術
b ニフェジピン 一一一一 口腔清掃指導
c ニフェジピン 一一一一 ルートプレーニング
d フェニトイン 一一一一 歯肉切除術
e フェニトイン 一一一一 口腔清掃指導
f フェニトイン 一一一一 ルートプレーニング
g シクロスポリン 一一一 歯肉切除術
h シクロスポリン 一一一 口腔清掃指導
i シクロスポリン 一一一 ルートプレーニング
110C12
あ14歳の男子。歯肉の腫脹を主訴として来院した。既往歴として脳炎後遺症によるてんかん発作がある。初診時の口腔内写真(別冊No.00)を別に示す。
あ医療面接時に聴取する事項で最も留意すべきなのはどれか。1つ選べ。
a 口呼吸
b 常用薬
c ブラキシズム
d 食物アレルギー
e 歯間ブラシの使用
114D78
あ60歳の女性。前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。6か月前に降圧薬を服用してから自覚するようになったが、痛みがないためにそのままにしていたという。プロービングの深さは上下前歯部唇舌口蓋側近遠心で6〜8mm、中央部で4〜5mm、プロービング時には全測定部位で出血を認めた。初診時の口腔内写真(別冊No.27)を別に示す。
あまず行うのはどれか。2つ選べ。
a 歯肉切除術
b 口腔消掃指導
c フラップ手術
d 抗菌薬の局所投与
e スケーリング・ルートプレーニング
115D36
あ長期間の服用によって歯肉増殖が生じる薬物はどれか。3つ選べ。
a ニフェジピン
b フェニトイン
c シクロスポリン
d シロスタゾール
e スルホニル尿素薬

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