【口腔外科学】単純性骨嚢胞(外傷性骨嚢胞)



▼参考となる過去問はこちら▼

【歯科医師国家試験】静止性骨空洞・単純性骨嚢胞

【歯科医師国家試験】静止性骨空洞・単純性骨嚢胞(計4問)【2019年10月10日更新】

10/09/2019

病態

外傷や出血が原因で顎骨内に生じた血腫が嚢胞様になったもの。顎骨内にできた空洞で、裏装上皮をもたない偽嚢胞である。外傷に伴って生じることが多いため外傷性骨嚢胞と呼ばれることがある。

症状

・発育緩慢で、多くは無症状。

・顎骨の頰舌的膨隆はほとんどない。

・嚢胞の隣接歯は生活歯。

・嚢胞腔内容液はほとんどなく、少量の血液ないし滲出液がみられる程度。

好発年齢・好発部位

・10代の男性に多い。

・下顎犬歯部から臼歯骨体部と下顎骨正中部に好発する。
(顎骨に発症するのは全身の頻度から考えると稀)

検査所見

病理組織所見

・嚢胞壁に上皮の裏装を欠く偽嚢胞で、菲薄な線維性結合組織に覆われるのみ。

画像所見

・エックス線写真:円形または類円形の透過像を示し、辺縁はホタテ貝状(弧線状)

・増大するとまれに歯根吸収をみられる。

・CT値は水に近い値を示す。

・MRIT2強調像で均一な高信号を示す。

治療

・経過観察または嚢胞開窓術(自然治癒しなければ)。

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