根管上部のフレアー形成(2020年1月5日更新)【歯内療法学】



フレアー形成とは根管口の明示あるいは根管口の漏斗状拡大を行う操作のこと。

主に回転切削器具を使用して根管上部(1/2〜1/3程度)にやや強めの外開き形態を付与する。それを行うことにより、その後の根管形成や根管洗浄が円滑になる。

とくに大臼歯では回転切削器具の直線的な挿入経路を確保することは、確実かつ効率的に行ううえで意義が大きい。

開始時期

効率化をはかるためになるべく早い段階で行うことが望ましい。 ある程度の太い根管では天蓋除去に続いてただちに行う。細い根管での場合は、手用ファイルなどの細い器具で根管上部をある程度拡大したう後に行う。

使用器具と手順

ゲーツグリデンドリル

・低速正回転かつ軽圧で根管に挿入し、引き上げる際に切削する。

・切削力が比較的高いため、穿孔やレッジ形成に注意が必要。

手順

① 細いファイルを根管に挿入して太さや方向を確認。

② 細い根管が細い場合は、手用ファイルで根管をある程度拡大して誘導路を形成。

③ ゲーツグリデンドリルで根管上部(1/2〜1/3程度)をフレアー形成。刃部径が異なる数本の器具を使用し、細い器具から挿入し、順次太い器具へ。または太い器具から細い器具へと挿入し形成していく。

大臼歯では、根管口付近に張り出した象牙質を選択的に削除し、直線的挿入経路の確保を行う。

ピーソーリーマー・ラルゴドリル

・ゲーツグリデンドリルよりも刃部が長く切削力も高い。

・根管口が広く直線的なアプローチが容易な症例では有効。しかし、根管上部が細く彎曲している場合は適用が難しい。

・使用法はゲーツグリデンドリルとおおむね同じ。

ニッケルチタン(Ni-Ti) ロータリーファイル

・先端径が小さいため、細い根管のフレアー形成に適する。

・15〜20号の手用ファイルで誘導路を形成後、製造者指定の操作法により形成していく。



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